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2007年09月 アーカイブ

2007.09.04. Tue

NHK FM ベストオブクラシック


ブログに番組をご紹介くださった方、そして放送をお聴きくださった方、感想をコメントにお寄せくださった方、本当にありがとうございました。
私の方は残念ながら放送を聞き逃してしまったのですが、温かい、そして、もったいないコメントなどを頂き、深謝しております。
当日いらっしゃれなかった方や、より多くの方に聴いて頂けるという点でも、こうして公演の模様を放送して頂けるというのは、本当に有り難いことです。
また放送などの機会を頂けるときには、私の方からお知らせいたしますね。
近々テレビの収録などもあるので、また改めてご報告いたします。

2007.09.05. Wed

久しぶりにオペラ!


数日間とても涼しい日が続いたので、今日はとても蒸し暑いように感じましたね。
皆さまは体調など崩されてませんか?
私の方は、今日検診に行ってすっかり良くなったと太鼓判を押され、久しぶりにオペラ(チューリッヒ歌劇場の「ばらの騎士」)を聴きに行きました。


まず1幕が始まって、真っ白のさわやかな舞台に、大きな窓から光が注いで、シンプルな舞台でしたがとても好印象でした。歌手陣も素晴らしくて、オーチャードホールでの音響は?と心配していた所もあったのですが、私の聴いていた3階では声が良く抜けて、美しく響き渡って、とても心地よく聴こえました。オーケストラも歌とのバランスを良く考えていて、指揮者がオペラを知り尽くしているんだなぁと、感心させられました。このばらの騎士は、数日前にテレビでも放送されていて、そちらも拝見したのですが、やはりライヴは(当たり前ですが)素晴らしかったです!!!
皆さんの声や演技、そして音楽の素晴らしさもさることながら、演出の効果がとても効果的というか、いわゆる伝統的な舞台でもなく、シンプルな道具でしたが、例えばマルシャリン(元帥夫人)が「今日か明日にでも、あなたは他の女性を好きになって、私のもとから去るんだわ」と悲しんで「さぁ、今は私の言うことをきいて、もう行って頂戴。。。」と歌ってオーケストラがその心を奏でているときに、後ろの窓の扉(日本式に言うと雨戸のようなもの)がオクタヴィアンの前で一つ一つ閉まって、まるでマルシャリンが彼への想いを閉ざしていく様を表しているようで、すごいなぁ、などと感動しておりました。


2幕になって、舞台が台所なのには少し驚きましたが、ファニナル(ゾフィーのお父さん)が「今日は大いなる、神聖な日だ!」とゾフィーの結婚相手(オックス男爵)を迎える日を称えるのを聴くと、ドレスデンで歌った時の、緊張やら、色々な思いが蘇って来て、なんだか胸が一杯になりました。そのあと、ばらの献呈の2重唱もとても美しくて、高音も美しく、柔らかく歌われていて、素晴らしかったです。
歌手の皆さんそれぞれが本当に素晴らしかったのですが、マリアンネ(ゾフィーの養育係)の方が(この役はオーケストラにかぶることが多くて聴かせるのが難しいのですが)舞台の一番後ろで歌ってもとても良く声が通っているし、今まで私が見たものでは、ちょっと意地悪な、ゾフィーには少し冷たい面のあるマリアンネが多かったのですが、歌われている方のお人柄が出ていて、優しくて、親身になっているというか、ゾフィーとの関係が良く現れていて、とても印象に残りました。


3幕になるところで皇后陛下が来場されて、会場が大きな拍手に包まれました。
指揮者もオーケストラも、さらに気持ちが込められた演奏が続きました。3幕の酒場のシーンでは、オックスを驚かすためにお化けが出るのですが、このお化けのみなさんがまた見事でした。ぴたっとそろった動きに加えて、機械的にスープを飲んだり。色々な演出のものを拝見しましたが、ここで笑えたのは今回が始めて!あの骸骨の人たち大好きです!
全体を通して、このオペラが喜劇だということを随所に感じさせてくれて、会場からも楽しんでいる笑い声が聞こえました。歌手の皆さんの卓越したお芝居や、自然に笑いが出るような演出の効果はもちろんですが、これはマエストロのテンポ感や音楽の作り方にも左右されているところだろうと思いました。シュトラウスがモーツァルトを意識したという、軽妙さが成功しているなぁと思いながら聴いておりました。
そして美しい3重唱、何度聴いても、音楽って美しいなぁと純粋に感動させられるハーモニーです。拍手喝采の中で幕を閉じ、あぁやっぱりオペラって素晴らしい!!と余韻一杯のひとときを過ごしております。


会場で声をかけてくださった方がいらしたのですが、急いで移動しなければならないところで、ちゃんとお返事できなくてすみませんでした。。。


11月のドレスデン歌劇場公演もまた違った趣向を凝らして、精一杯がんばりますので、是非応援してください!

2007.09.08. Sat

パヴァロッティ氏のご逝去 


パヴァロッティ氏とは日本で行われた3大テノールのコンサートでご一緒したことがあります。
皆さまもご存知の通り、その時は大アリーナでマイクを使っての公演でしたので、いわゆるコンサートやオペラなどが行われるホールでの実声の響きを聴けた訳ではありませんでしたが、全盛期の輝かしいお声はご健在でした。
その時は足がお痛みだったので、練習中はお付きの方が手を取って歩いていらっしゃいましたが、本番では満面の笑顔でお一人で立派に登場されて、素晴らしい歌を歌い上げられ、お辛い様子などは少しも見せないところにも、全てをかけて観客を喜ばすという、舞台人としての強い思いと姿勢が現れていらっしゃいました。
70歳を迎えられて引退なさったばかリだというのに、こんなにも早く訃報が届くなんて。。。なんて悲しいことでしょう。
ちょうど「椿姫」を勉強するために、彼がアルフレードを歌うCDを良く聴いていたところでしたが、ついつい聞き惚れて彼のアリアを何度も聴いてしまったりして。。。彼の声を聞いているだけで、イタリアの明るい太陽と青い空が目前に広がるようで、イタリアの南の海のように澄み渡って朗々と雄大で。。。彼の声の大らかさや輝きが、大自然のイメージにつながるところからも、神様から遣わされた不世出の巨匠だったと思わざるを得ません。
パヴァロッティ氏のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。

2007.09.09. Sun

久しぶりにオペラ2


先日来日していたチューリッヒ歌劇場の椿姫も見に行きました。
エヴァ・メイさんも以前からの憧れの歌手でしたし、少し軽めで、コロラトゥーラや高音も得意とされている方なので、彼女のヴィオレッタを楽しみにしておりました。
大舞台でドラマティックな大役を1週間に3回も行うということもあって、少しお疲れ気味かなぁと思うところもありましたが、ピアノからフォルテまで良く声も届き、繊細な表現で病身のヴィオレッタをリアルに歌われていて、やはり素晴らしかったです。
特筆したいのはレオ・ヌッチさんです。お体は決して大柄という訳ではありませんが、その声の圧倒的な存在感と言葉の明瞭さ(一言一言がクリアで字幕を見ずとも内容が自然に語られて、本当に圧巻でした)そしてシンプルな動きの中にジェルモンの威厳と子を思う父の風格が備わっていて、歴史的大歌手の偉大さを目の当たりにしました。
オペラの素晴らしさ、ヴェルディの偉大さに改めて感服しながら、大ベテランの佐野さんと直野先生の胸をお借りして行われる、私にとっては初めての椿姫公演の練習が、今日からいよいよ始まるので、意欲に溢れる今日この頃です。

2007.09.17. Mon

椿姫公演終わりました!


9月14日、16日と2公演ありました椿姫公演が、無事に終了いたしました。
オペラを知り尽くした最強の大勝マエストロと、大ベテランで何度もこの役をお歌いになっていらっしゃる直野先生、佐野さんを始めとする最高のキャスト陣、そしてOEKのドラマティックな感情のこもったスーパーサウンドでヴィオレッタデビューが出来たこと、未だに夢のようです。


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左からアルフレード役の佐野さん、森、ジェルモン役の直野さん


私にとってはドラマティックな役でしたが、素晴らしいホールで無理せずとも声も伸びてゆき、PPの聞かせどころも良く響いて、自分の思い描いていたヴィオレッタを歌い、演じることができました。始めの一歩としては、とても満足しております。


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左から森、佐野さん、フローラ役の鳥木さん


術後だったこともあり、皆さまには温かい励ましの言葉などを頂いておりましたが、自分の150%くらいの力を出し切って歌っても、のどの調子も良く、やっとこういうドラマのある役を歌える年齢になって来たのだなぁと嬉しく思っています。


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左から松山さん、原田くん、鳥木さん、森、諏訪部くん、佐野さん


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左から松山さん、原田くん、東くん、森、諏訪部くん、佐野さん、鳥木さん


今回は特にご一緒した若い歌手の皆さんともとても親しくでき、毎日の練習や、食事などでも多くをみんなで語り合って、1週間ちょっととは思えないような充実した楽しい時間を過ごせたのも、成功につながった由縁だと思います。


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(私が疲れてしゃがみ込んでいると、こうやって楽しく盛り上げて笑わせてくれます)


一般的に歌手というのは、のどを気遣って、家や自分の部屋にこもって風邪をひかないようにとか、しゃべりすぎないようにとか、制約されてしまうのですが、今回は毎日わいわいと楽しく盛り上がって、公演後には久しぶりにボーリングやカラオケなどにも行ったりして!!(オペラ歌手のカラオケはほんとにすごいですよ。聞き惚れちゃいました!)なんだか公演が終わってしまってとてもさびしい気分です。


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(悲しいオペラなのに楽しい方ばかりで、私は笑いっぱなしでした)


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(さらに大阪から来てくれた若い歌手の皆さんが盛り上げてくれて、楽しい舞台裏でした)


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素晴らしい踊りを披露してくれたバレエダンサーの皆さん


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(フローラ役の鳥木さんとは、すっかり仲良しです)


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(公演直後の大勝マエストロの最高のスマイル!)


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(終演後のパーティで:左から直野先生、諏訪部くん、東くん、森、佐野さん、OEKの山田さん)
本当に皆さまおつかれさまでした!!!最高の舞台をありがとうございました!!!!!

2007.09.19. Wed

TSUBAKI HILLS(完全招待制パーティー)


昨日は表参道ヒルズで、資生堂のTSUBAKIというヘアケア製品が赤いパッケージから白いパッケージに変更されるための大きなイベントがあり、コマーシャルで活躍する鈴木京香さん、仲間由紀恵さん、観月ありささん、広末涼子さんなどの豪華スターを始め、世界で活躍する女性が招待され、トークショーなどが行われました。


私は歌での出演でしたが、あの表参道ヒルズのらせん状の廊下にもお客様がぎっしり入っていらして、いつも買い物に行く場所で歌えたことは新鮮でしたし、普段クラッシックを聞くことのないお客様にも聞いて頂ける機会を得て、とても幸せでした。


トークショーはあまりの人の多さに、マイクを使っていても良く聞き取れなかったようですが、数日前に終わってばかりの椿姫のことや、夢を実現するための原動力などについて質問を受け、下記のように答えました。
日本を離れてはじめて、日本がいかに平和で恵まれている国かということを知りました。オペラというのは西洋の歌舞伎であって、その世界に外国人、ましてや東洋人である日本人が入ろうとすると、それだけで敬遠されることもたくさんありますが、彼らの伝統を歌わせて頂くには、彼らのやり方を尊重して受け入れていくしかないですし、辛いこともたくさんありましたが、私はやはり歌が大好きだったので、あきらめないでついていくしかないと思っていました。
原動力となったのは、どんなに小さな舞台でも、自分の歌を聴いてくださる方がいれば、そこで歌えるように少しでも上手になりたいと思ったことです。


現在夢に向かってがんばっている方へのアドバイスを、との質問には、失敗を恐れずに、一歩ずつ前向きに進むこと、そして種を蒔かなければ実がなることも、花が咲くこともないので、あきらめずにチャレンジしてほしいと思います、と答えました。


盛大なイベントに参加させて頂き、とても嬉しかったです。お世話になったスタッフの皆様方、ありがとうございました!

2007.09.25. Tue

京都大覚寺公演


22日は京都大覚寺でのリサイタルがありました。荘厳なお寺の中で、後ろはお庭という趣き溢れるなかで、ちょうどお月さまもでて、美しい夜でした。
私も月や秋にちなんだ日本歌曲、椿姫などを歌い、大覚寺のような素晴らしいお寺で歌える幸せをかみしめながら、歌い終えました。
まだその日は熱さも残っておりましたので、お客様が畳のお部屋で座ってお聴き頂くのが申し訳ないように思えましたが、後半には秋らしい涼風も吹いて、秋の虫の合唱も入ってほのぼのするコンサートでした。
会場でお手伝い頂きました皆さま、本当にお世話になり、ありがとうございました。
帰りには大覚寺の素晴らしいお弁当も頂き、私も新幹線でお月見をしながら帰らせて頂きました。

2007.09.28. Fri

大田区アプリコでのリサイタル1


9月も終わりに近づいて、やっと日中も秋らしい風を感じられるようになりましたが、皆さまはいかがお過ごしでいらっしゃいますか?
今日は久々に東京でコンサートがあり、イタリアものばかりを集めたプログラムを歌わせて頂きました。
今思えば、どの曲も私が大学生のときに、芸大時代の恩師である高先生と勉強させて頂いたものばかりで、その頃先生に注意を頂いた箇所などが、まだ楽譜に書き込まれており、とても懐かしく歌いました。
時間を経て、また歌い直すと、そのときにはわからなかった新たな発見があり、なんて素敵な曲なんだろう!とうるうるしそうでした。
今日は金沢での椿姫公演をご覧頂けなかった方のためにもと、解説を付けて一人椿姫も歌わせて頂きました。またいつか、先日のような素晴らしい皆さんと、東京や他の都市でも椿姫の全幕を歌える機会があると良いなぁと思います。
今日も山岸さんの絶妙な素晴らしい伴奏のおかげで、音楽的にも充実したコンサートを終えることができました。
ご来場頂きました皆さま、スタッフの皆さま、ありがとうございました!
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