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2008年2月 アーカイブ

2008.02.08. Fri

銚子、奈良でのリサイタル+「生きる」若い芽を支えるコンサート


皆さまお久しぶりです。すっかりご無沙汰して申し訳ありませんでした。
2月になってから東京も雪が降ることが多くなって、北海道や東北の方には笑われてしまいますが、雪が降るとこんなに大変なものかと、思い知らされております。


さて、ご報告が遅れましたが、1月最後のリサイタルは銚子でありました。
銚子にははじめて伺いましたが、千葉県の海より、犬吠埼の近くで、幕張や船橋、成田も通って鹿島の方へ向かいつつ、大きな利根川を横目で見つつ、千葉県にも様々な表情があるなぁと、小旅行気分で出かけました。
海の近くなので温かいイメージを持っていましたが、ホールの中は結構寒くて、お客様は座ったままで大丈夫だったかと、ちょっと心配しておりました。
後半にかけて華やかな曲と共にお客様にも盛り上がって頂いて、たくさんの拍手を頂いて無事に終了することができました。
ご来場頂きました皆さま、そしてスタッフの皆さま、どうもありがとうございました。


2月に入って始めのコンサートは奈良でありました。
今回は朝行って、コンサートが終わってからすぐ帰るというスケジュールでしたので、残念ながら鹿にも、素晴らしいお寺を巡ることも出来ませんでしたが、やはり古都というのは良いものですね。いつかゆっくり見学したいなぁと改めて思いました。
ホールの方は、紀尾井ホールやいずみホールなどにも匹敵するような素晴らしい音響のホールでとても歌いやすく、心地よい響きで演奏することができました。
今回はソロプチミストの皆さまの35周年と言う大切な節目でもあるコンサートで、皆さまの記念の式典に併せて、私の方は素晴らしい機会に恵まれて、とても嬉しかったです。ソロプチミストの皆さまのますますのご発展を心よりお祈りしております。


2月3日には横浜みなとみらいホールで、小児がんなどの病気と闘う子どもたちを支援するため、「生きる」と題したコンサートが行われました。
コンサートが終わったあとには、病気を克服して今は元気になった子供たちから花束を頂きましたが、大人でも怖い病気を、本当にまだ小さな子供たちが必死になって戦っているのだなぁと思うと、胸が痛みます。みんなの病気が一日も早くよくなりますように。
この模様はBSデジタルハイビジョン局「BS11デジタル」で、08年3月22日に放送が予定されております。また、詳しくわかりましたら、News欄などでもご報告いたします。
当日は大雪の中、いらしてくださったお客様、そして全てのスタッフの皆さまに心より御礼を申し上げます。

2008.02.17. Sun

ご心配をおかけしております


皆さまには早速の温かいコメントを頂き、恐縮しております。
実は9日の公演後からのどの痛みが激しくなって、風邪をひいてしまいました。
いつもなら2−3日もすれば良くなるのですが、今回ばかりは悪化するばかりで、
かなり強力なウィルスに感染してしまったようです。
12日の公演から1週間安静にするようお医者さまの指示が出たのですが、一時はかなりひどくて、熱が出たり、のども痛み、鼻も詰まって眠れなかったりしたので、風邪ってこんなに苦しかったかしら?と再認識させられましたが、ずっと家で休んでいたので、熱も下がり、やっとコンピューターの前に座っていられるようにまで回復いたしました。
コンサートを楽しみにして頂いていたお客様には、本当に申し訳ありませんでした。
なるべく早く治して、次の公演には、復帰したいと思っております。


実は、風邪よりももっと辛いことがありまして、昨晩母が帰宅すると、実家にいるうちの猫の1匹が突然死していて、母も私もただただ呆然と信じられないというか、何が起こったんだろうと困惑しております。
ちょうど8歳になったばかりのプリンツ(ドイツ語で王子様という意味があります)くんは、私のところにいるブリューテやデルフィーと共に5つ子として生まれてきました。すくすく育って、うちの猫たちの中でも一番大きく、体重も8キロ以上ある元気な猫だったのですが、体に似合わずとても恐がりで、気の弱いところがあリました。
でもブラッシングをしたり、体をなでてあげると嬉しくて大きな体をドテンと転がし、真っ白なおなかを見せてごろごろ言っている甘えん坊さんでもありました。
最近ではジルくんが(昨年10月半ばに天国へ逝ってしまったのですが)いよいよ危ないというときに、獣医さんから輸血を勧められ、うちで一番大きなプリンツくんが健康にも全く問題がないとお墨付きももらって、ジルくんに輸血をしてくれました。恐がりのプリンツくんは獣医さんにもあまり行ったことが無く、知らない人に体を押さえられるだけでもブルブル震えていたようですし、輸血の間もとても心細くて怖かったと思うのですが、家に帰ってからは「えらかった!がんばった!」とヒーローのような存在でもありました。
そんな経緯もあったので、まさか健康優良児のようなプリンツくんと突然のお別れをすることになるなどとは夢にも思っていませんでした。
アージュ、ジルくん、プリンツくんと昨年からちょうど5ヶ月おきに家族とも言えるうちの子供たちが天国へ逝ってしまい、今回は前の2匹のように看病することも、最期の時を一緒に過ごすことも出来ず、本当に悲しみが募ります。
どうして、何も悪いことをしない、ただただかわいい天使たちは、こうして短い一生なのでしょうね。
死んでしまった姿も、ただいつものように眠っているようで、かわいい限りなのですが。
プリンツくん、最期に一緒にいてあげられなくて、ほんとにごめんね。。。


飼っている動物が飼い主の悪運を取り払ってくれるというのを聞いたことがあります。
彼らも私や母に降り掛かる災難を自の命と引き換えに、取り払ってくれたのかもしれません。
そうだとしても、やはりもう少し一緒にいたかったと思うのは、望みが大きすぎるでしょうか。


ジルくんやアージュの旅立ちに心が塞いでいるとき、本屋さんで思わず号泣してしまう本に出会いました。
こうしてブログなどに勝手に掲載してはいけないものなのかもしれませんが、動物が好きな人にとっては、本当に心に届く言葉なので、是非ご紹介させてください。




「犬との10の約束」
訳 落合恵子
絵 メグ ホソキ
発行 リヨン社
発売 二見書房
(下記の3編の物語がお気に召しましたら、どうぞかわいい挿絵の入った本をご覧ください)


犬の十戒


私の一生は 10年から15年くらいしかありません
ほんのわずかな時間でも あなたと離れているのはつらいのです
私のことを迎える前に どうかそのことを心に刻んでおいてください


あなたが私に望んでいること を
私が理解できるようになるまで時間が必要です


わたしを信頼してください........ それだけで 私は幸せです


わたしを長い間叱ったり 罰として閉じ込めたりしないでください
あなたには仕事や楽しみや 他の友達だっているでしょう
でも.....わたしにはあなたしかいないのです


もっとたくさん わたしに話しかけてください
たとえあなたの言葉そのものは わからなくても
わたしに話しかけるあなたの声で理解しています


あなたが私にどんな風に接しているか 気づいてください
わたしはそのことを決して忘れません


わたしを叩く前に思い出してください
わたしには あなたの手を簡単に噛み砕くことが出来る歯があることを
けれどわたしはあなたを噛まないようにしていることを


言うことをきかない 頑固だ 怠け者だと叱る前に
わたしがそうなる原因が何かないかと あなた自身考えてみてください
適切な食事をあげなかったのでは?
太陽が照りつけている外に 長時間放置していなかったか?
年を重ねるにつれて心臓が弱ってはいないだろうか?


わたしが年をとってもどうか見棄てないでください
あなたも同じように年をとるのです


最期の旅立ちの時には そばにいてわたしを見送ってください
「見ているのはつらいから」とか.....
「わたしのいないところで逝かせてあげて」なんて言わないでください
あなたがそばにいてくれるだけで
わたしはどんなことでも安らかに受け入れることができます
そして..... どうか忘れないでください
わたしがあなたを愛していることを

(原文は英語)作者不明




虹の橋


天国の ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります


この地上にいる誰かと愛し合っていた動物は いのちを終えるとそこへ行くのです
そこには 私たちの特別な共のために用意された草原や丘があり
彼ら みんなは走り回って遊んでいるのです


たっぷりの食べ物と水 日の光に恵まれ
私たちの友は暖かく 快適に過ごすのです


病気だった動物も年老いていたものも みんな元気を取り戻し
傷ついたり不自由な体になっていたものも
元の体と元気を取り戻すのです
過ぎた日々の夢の中のように......


みな幸せで満ち足りて入るけれど ひとつだけ欠けているものがあります
それは 自分にとって特別な誰か 残して来てしまった誰かが
ここにいない寂しさ


動物たちは みな一緒に走り回って遊んでいます
ある日 その中の一匹が突然立ち止まり 遠くに目をやります
瞳はきらきらと輝き 体は小刻みに震えはじめます


突然 その子はみなから離れ 緑の草の上を疾走し始めます
速く それは速く 飛ぶように
あなたを見つけたのです
あなたとあなたの友は 再会の喜びに固く抱き合い
もう二度と離れることはありません


幸せなキス キス キスがあなたの顔に降りそそぎ
あなたの手は愛する友を優しく愛撫します
そしてあなたは 信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです


あなたの人生から長い間失われていた
けれど心からは一秒たりとも消えなかったその瞳
それからあなたとあなたの特別な友は ともに「虹の橋」を渡っていくのです

(原文は英語)作者不明




虹の橋のたもとにて


天国とこの世とを結ぶ橋がある


その色合いから「虹の橋」と呼ばれているその橋
「虹の橋」の一歩手前には草原や丘 緑あふれる谷がある
大切な動物は 最期の時を迎えるとそこに行く
そこにはいつも食べ物と水があり 季節はいつも暖かい春


歳をとって体が弱っていたものは ここへ来て若さを取り戻し
体が不自由になっていたものは 元通りの姿になる
そうして 彼らは日がな一日遊んでいる


橋のふもとには 愛されて来た動物たちとは様子が異なるものもいる
疲れ果て 飢えて 苦しみ 誰にも愛されなかった動物たち
他の動物たちが 一匹また一匹と
特別な誰かと共に橋を渡っていくのを
淋しそうに眺めている彼ら
彼らには 特別な誰かなどいない
生きている間 そんな人間はひとりも現れなかったのだから


しかしある日 いつも通り走ったり遊んだりしていると
橋のかたわらに 誰かが立っているのに気づく
その人はそこに繰り広げられている特別な友同士の 再会を淋しげに眺めている
生きている間 その人は動物と暮らしたことがなかった


彼は疲れ果て 飢え 苦しみ 誰にも愛されなかった
そんな彼がひとりたたずんでいると
愛されたことがない動物たちが近づいてくる
どうしてひとりなの? と


愛されたことがない動物と 愛されたことがない人間が
少しずつ歩み寄って...... ひとつの奇跡が
なぜなら 愛されたことのない人間と愛されたことのない動物は
寄り添うために いま ここに
この世では果たせなかった特別な誰かと 特別な動物として いま ここに


こうして最後に「虹の橋」のたもとでふたつの魂は出会い
痛みや悲しみは消え 二つの心はぴったりと重なる


そうして
いっしょに「虹の橋」を渡り
もう二度と別れることはない
(原文は英語)作者不明



本の帯には
「この物語は人と犬との物語ですが、
主人公の犬を、家族、親しい友人、会社の同僚など
周りの人に置き換えると、大切なことに気づきます」
と書き添えてあります。

2008.02.20. Wed

プリンツくんとベーさんの事


皆さま、本当に素晴らしいコメントを頂き、心より御礼申し上げます。
どのコメントもわたしの心に響く、温かなもので、おかげさまで少しずつプリンツくんの事も受け入れられるようになってきました。
とても臆病だったプリンツくんが最期のときには母やわたしの事を呼んだのだろうと思うと、その場にいられなかった事は本当に心惜しいですが、もし私たちの知らない病気などで、どうしても旅立たなければならなかったのなら、きっと大嫌いな獣医さんに行く事も無く、パッと旅立って、とても潔い生き方だったのだと思います。
まだプリンツくんの小さな頃の写真や、いままでの思い出などをブログに書くことは出来ませんが、もう少ししたら楽しい思い出として、皆さんにも読んで頂きたいです。


皆さんの仰るように、家族の一員との別れは誰にとっても悲しいものですが、地上に残された私たちがめそめそ悲しんでばかりでは、彼らも天国で楽しく駆け回ることができないのですね。
わたしは生まれた頃から、いつも動物たちに囲まれていて、犬や猫だけでなく、小鳥も金魚もメダカも飼っていました。思えば一人っ子だった私にとっては、話し相手であり兄弟であり、友達のような存在であったのかもしれません。小さい頃は愛犬が亡くなったとき、母と1週間以上泣き続けて、一杯お手紙を書いてたりしてお墓に供えたりしました。それからもいつもつらいお別れには慣れる事はありませんでしたが、彼らのおかげでたくさんの愛情を学びましたし、大切な家族との別れのつらさや、悲しみ、そして感謝という感情も幼い頃から学んだ気がします。


まだ歌をはじめて間もない頃、あるヨーロッパの先生に歌を聴いて頂く機会があり、その先生はわたしの歌を聴いて涙を流されました。先生は、どうして私などの歌をはじめたばかりで、まだ声も出来上がっていないし発音だって発展途上のものが、ご自身の国の歌曲を歌って涙が出るのだろうと不思議に思われて、私に「何を思って歌っているのですか?」と質問されました。私は迷いも無く「家に飼っている動物を思って歌っています」といったら今度は大笑いをされたのを覚えています。
でも歌を歌うときに、その歌詞の表現に共感できたり、実感がわかなければ、やはり上辺のものとなってしまいがちなので、私にとっては動物たちとの思い出は、人生を楽しくし、歌を表現するという意味でも、大きな意味をなすものとなっています。
やはり動物と暮らすという事は素晴らしいですね。ひとり、一動物という時代が来る事を願ってやみません。そうすれば捨てられる犬や猫も減って、ひとりで悲しい思いをしている人も動物と楽しい時間を共有できて、みんながもっと幸せに暮らせるようになるでしょうに。




ベーさんについて
今から10日前頃でしょうか(コメント頂いた方の中にもこの番組をご覧になってご報告を頂きましたが)韓国出身の素晴らしいテノール、ベーさんが甲状腺がんを手術されて、始めは1ヶ月程で復帰する予定でしたが、実際にのどを開けてみると声帯(咽頭の上部にあって、閉じたり開いたりする左右1対の白いひだ状のもので、その隙間に空気を通して、振動によって声が出ます)にまでがんが広がり、周りの大切な神経も手術のために傷つけてしまって、歌う事が困難になってしまい、それを克服しようとがんばっている姿が、ドキュメンタリーとして放送されました。
ベーさんは、ミラノのコンセルヴァトーリオ(国立音楽院)や、コンクールなどでもご一緒した事がある先輩で、他の韓国出身の歌手の方とともに良く知っている仲間でした。
いつも楽しくわいわいと賑やかにご飯を食べたり、授業を受けたり。でも歌となるとみんなものすごく真剣で集中していました。ベーさんの事で特に思い出すのは、ドイツでのコンクールで朝11時に歌わなければならなかった時、「今日は朝5時から起きて体を起こそうと色々やったけど、やっぱり朝の声だ!」と、ご自身では納得いかないのか険しい面持ちでしたが、3大テノールにも負けず劣らずのすごい声で歌われて、これで調子が良かったらどうなるのかと、みんなで話したのを良く覚えています。
その頃の仲間は本当に素晴らしい方ばかりで、今もほとんどがヨーロッパの歌劇場で歌っていらっしゃいますが、日本人の私をまるでずっと昔からの友達のように、いつも温かく迎えてくれて、イタリア留学の貴重な楽しい思い出のひとつです。
そんな良く知っている仲間が、大変な状況と戦っているというのをテレビで知り、凍り付くような思いでした。


歌手にとって声が出ないという事は、一般の方には想像もできないくらい悲しい事で、生きる意味を失うというか、自分の存在価値を否定したくなるような、そんな思いなのです。
ましてやベーさんのような将来を嘱望されて、名実共に登り坂の時でしたら、なおさらそのつらさは計り知れないのではと思います。
彼のもとにくだされた運命は、彼にとって大きな障害となったのは確かですが、それを超えられる人、超えて新たなものをつかむ事の出来る人にだけ試練を与えられる神の下で、元々努力家で、根性も人一倍強いベーさんが、また私たちに素晴らしい歌声を聞かせてくれる日もきっと近いものと信じています。
運命の恐ろしさを感じながら、自分にとっても、健康で歌が歌えるという事の有り難さを改めて痛感させられる番組でした。

2008.02.25. Mon

久喜でのリサイタル


皆さまこんにちは。
東京では快晴のお天気ですが、皆さまはお元気でお過ごしでいらっしゃいますか?
先日の久喜公演では、嵐のように風が強く吹きつけたり、また雨が降ったりと、ご来場頂いたお客様には大変な往路となってしまいました。帰りには電車も止まってしまったとかで、強風の吹きつける中、寒いホームで電車をお待ちになり、乗り換えや遅延のために余計に時間もかかってしまい、体調など崩されなかったでしょうか。本当に申し訳なく思っております。
私の方は車で帰りましたが、やはり強風のため高速の一部が通行止めとなり、そのために大変な渋滞が起きておりました。高速の渋滞は徐々にではなく、一気に止まるから、込む手前で降りるタイミングがつかみにくいですね。。。
前置きが長くなりましたが、コンサートはおかげさまで無事に歌い終えることができました。
風邪のために、楽々とは行きませんでしたが、体の方はすっかり休ませて頂いていたので、しっかり支えて歌う事ができました。今回はプリンツくんの事もあって、私自身ひとつひとつの詩が、より身につまされるような思いもありましたが、こうして嬉しい時も、悲しい時も、調子の良い時も、悪い時も、皆さまとともに深い音楽を共有することができ、たくさんの温かいコメントや拍手を頂けて、本当に幸せ者だと思っております。
会場にいらしてくださった皆さま、全てのスタッフの皆さま、そしてブログでいつも温かく見守ってくださる皆さま、心より御礼を申し上げます。

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