静岡と府中でのリサイタル
温かいコメント深謝いたします。
前日に静岡双葉という学園で公演があったのですが、声が思うように出ず、最善は尽くしたものの、企画をしてくださって先生方や、生徒さんたちに申し訳ない気持ちで一杯でした。皆さんはとても温かくお見送りくださいましたが、自分としてはこんな演奏を大切な学園の記念日に。。。と胸が締め付けられる思いで一杯でした。
私が学生の頃、音楽学校の生徒であったにもかかわらず、演奏会のときについお友達とおしゃべりをしてしまったり、集中できずにいたこともあったというのに、中学生、高校生の皆さんがあれほどの静寂をもって、ましてや苦しそうに歌っている私の歌を真剣に聞いてくださったこと、驚きとともに感動しつつ歌わせて頂きました。
公演のあと数名の生徒さんにもお目にかかりましたが、本当に清らかで純粋な方ばかりでとても印象的でした。
素晴らしい学園がますます発展されますことをお祈りしつつ、全ての先生方と生徒さんに心より感謝いたします。
無理をして歌ったために痛みも伴い、自分の感覚では続く府中の公演は絶望的に思われましたが、自分ののどや声帯の状態はお医者様のところでしか見ることができないので、すぐに病院に行きました。カメラを入れて声を出すと自分ののどがどのような状態で、どのように声帯が振動するのかをビデオで見ることができるのです。
先生からは気管が真っ赤に腫れているが、声帯に問題は無いのでなんとかいけるでしょうと仰って頂き、適切な治療を施して頂き、谷底から救い上げて頂いたような思いでした。
でもしゃべる声もかさかさで、不安や緊張からか一睡も出来ませんでした。
今回は本当にキャンセルをしなければならないかと、とても心配いたしました。
ですが朝になり、少しずつしゃべる声も出てくるようになって、そして府中の森芸術劇場の素晴らしい響きのおかげで声の負担も軽減され、なんとか無事にプログラムの最後までたどり着くことができました。
歌っている間中、本当に色々なことが思い起こされて、アンコールで涙が出てしまったのは、府中という場所が祖父のお墓の近くでもあり、亡くなった叔父の家の近くでもあり、奇跡的にこうして声が出たのも温かいお客様の拍手とやスタッフの皆さまのご尽力のおかげで、自分の力でこの公演を歌えたのではない事を強く実感したからです。
皆さまの前で歌えるという、有り難き幸せに感謝。
![Maki Mori [ Official Blog ]](http://www.makimori.com/images/spacer.gif)