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1.公演などのご報告 アーカイブ


2007.04.01. Sun

月の世界

春らしくなって!などと言ったばかりですが、ブログを始めるにあたって、まだ記憶に新しい(!?)昨年12月1日、2日に行われた「月の世界」(北とぴあ国際音楽祭)から振り返りたいと思います。
ハイドンのオペラというと日本ではあまり上演の機会もありませんでしたが、モーツァルトやロッシーニに多大な影響を与えたと思われる「月の世界」は本当に楽しい、美しいオペラでした。
今回初めてご一緒させて頂いた野々下 由香里さん、フルヴィオ・ベッティーニさんを始めとする、素晴らしい共演者のあまりに美しい歌唱、芸達者な演技、寺神戸 亮さん率いるレ・ポレアードも最高でした!
そして本番のホールを使って、オケ合わせや、HP、GPと練習を重ねられたことも、この公演の成功の鍵を握る大きな要因だったと思っています。これはいつも温かく、きめ細やかにサポート頂けた北区文化振興財団の皆さんのおかげです。
そして音楽のみならず、視覚的にオペラをさらに盛り上げたのは、演出の三浦 安浩さんと衣裳の加藤 礼次朗さんです。このお二人が今までに見たことのないような斬新で楽しいオペラに仕立て上げてくださいました。
私はおかげで、ますますバロック・オペラが大好きになりました!
皆さま本当にありがとうございました!!
Flaminia
(第1幕フラミニア役の衣裳)
(厳しいお父さんに縛られ、自由の利かない様を鎖と鍵が示しています)

2007.04.02. Mon

静響と堤先生

12月9日にはグランシップ&静響クラシックコンサートシリーズと題するコンサートで、モーツァルトのハ短調ミサのアリア、モテット、ヴェスペレのアリアなどを歌わせて頂きました。
堤先生の指揮は、テンポもオーケストラとのバランスも、歌い手に優しく、まさしく先生のお人柄そのものだといつも感じます。
そして先生のご指導のもと、オーケストラは瞬く間にイギリスや、北欧の香りを漂わせるバロック・オーケストラのようなしっとりとした響きに変わるのでした。これもまた見事な演奏でした!
歌い慣れたつもりの曲も、オーケストラの響きによって、また新たな発見があり、音楽の奥深さの探求は生涯続くのだろうと実感させられるこのごろです。
堤先生、静響の皆様、ありがとうございました!

2007.04.03. Tue

バッハ・コレギウム・ジャパン

12月10日からはバッハ・コレギウム・ジャパンの皆様と共に、モーツァルト生誕250年記念 特別演奏会として、モーツァルトのヴェスペレとレクイエムを4公演歌わせて頂きました。
maestro Suzuki
(写真左 鈴木 雅明先生)
尊敬する鈴木 雅明先生を始めとするコレギウムの皆さんの演奏は、本当に毎回脱帽でした。
特に、一人一人がソリストと言っても過言ではないコーラスの皆さんの、透き通った美しいハーモニーは、本当に心に染み入りました。一般的なモツレクでは聴くことのないアンティフォネもまるで教会にいるような神聖さでしたし、マエストロのご指導のもと、言葉を大切に、意味を具現化するように心がけて、あの空間にソリストとして歌えたことが本当に幸せです。
これは聴きに来てくださった方、出演者にしかわからない秘密ですが(!)モツレクの終わり方に、あのような崇高な表現があったとは!! 本当に驚くばかりです。
また皆様と共演できる日を心待ちにしつつ。。。
素晴らしい演奏、そして機会を頂き、ありがとうございました。
mit Solisten BCJ
(写真左より マリアンヌ・キーラント さん、森、鈴木 雅明先生、アンドレアス・ヴェラーさん、ドミニク・ヴェルナーさん)

2007.04.05. Thu

ウィーンでの思い出

makimori_03
2006年の歌い納めと2007年の歌い初めはウイーンのコンツェルトハウスで、ヨハン・シュトラウスの春の声や『こうもり』からアデーレのアリアなどを歌いました。憧れのコンツェルトハウスはとても音響も良く、シュトラウス・フェスティヴァル・オーケストラの皆さんの軽やかなウィーンのワルツに乗せられて、とても幸せな時間でした!
danke wien


more +

2007.04.06. Fri

シュトラウス・フェスティヴァル・オケとのニューイヤー・コンサート

今年の1月はウィーンに始まり、同じシュトラウス・フェスティヴァル・オーケストラの皆さんと共に、越谷、東京、横浜、西宮、京都、豊田、佐世保の7カ所をツアーしました。
ウィーン気質の陽気な音楽、オーケストラの皆さんも演奏のみならず、たくさんの楽しい趣向をこらし、皆さんの良く知るうっとりするような美しいワルツの数々、と盛りだくさんでしたから、お客様にもとても喜んで頂けました。
私の方はウィーンから帰って、人生初の4日間連続公演ということもあり、いかにベストなコンディションを保てるかということも課題でしたが、皆さんとお客様の楽しんでいる雰囲気に乗って、アンコールまで高音のカデンツァを繰り返したり、今まで歌ったことのない高音にチャレンジしたりと、私自身も心から楽しめる公演となりました。
ウィーン公演大成功のすぐあとだったので、オーケストラの皆さんとも打ち解けて、ツアー最終日にはみんなで涙のお別れをしました!皆さんおつかれさまでした!!
そして本当にありがとうございました!!!
また楽しい公演でご一緒できるのを楽しみにしております!

2007.04.07. Sat

新日本フィル+Maestro アルミンク 

1月19日はバッハの教会カンタータ『もろびとよ歓呼して神を迎えよ』BWV.51を新日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会で歌わせて頂きました。
今回は難曲のバッハカンタータで、歌うこともさることながら、アンサンブルやバランスをとるということも決して容易ではなく、試行錯誤を繰り返しました。
でも新日本フィルとの公演は、いつもトリフォニーという響きの素晴らしい大ホールで、マエストロのお稽古も含めて3日間たっぷりと練習できるので、その間に色々な発見や、勉強ができ、充実した演奏を作り上げることができます。
練習の間ずっと、バランスを聞いてくださる方や発音をチェックしてくださる方がいて助けて頂き、マエストロ・アルミンクには、さらに多くをご指導頂きました。
おかげで本番ではオーケストラの皆さんや、トランペットのヘルツォークさんともぴたりと息が合い、今まで私のアジリタ(16分音符が連続するような速いパッセージ)も、ただテンポを追うだけだったのが、テンポの中で自由な音楽を描けるようになりました。それを即座に捕らえて同じように返してくれたコンマスの方の演奏は本当に見事で、何と嬉しかったことでしょう!
華やかなアリアに続いて荘厳なアリア、こちらもチェロとオルガンの絶妙なテンポに支えられて長い息のフレーズも美しく仕上がり、最後にまた華やかなアレルヤと、やはりバッハは偉大だなぁと痛感しつつ...
マエストロ、そして新日本フィルの皆さん、本当にありがとうございました!!

2007.04.10. Tue

小松先生と4つの最後の歌

2月12日はフィルハーモニックアンサンブルの創立30周年記念という大切な公演で,大好きなリヒャルト・シュトラウスの「4つの最後の歌」を歌わせて頂きました。
私の方は初めてこの曲をオケと歌うということもあり、そして大編成のため、一般的にはドラマティックな声の方が歌うということもあり、芸劇の大ホールできちんと声を聞かせられるだろうかという心配もありましたが、小松先生のアンサンブルの熱心なご指導のもと、私の声と歌い方にぴったりと寄り添って頂き、無事に歌い終わりました。
この4つの最後の歌は、お客様の中にもこよなく愛すると思われる方がいらして、私が歌う一言一言を噛み締めるように、うなずきながら聴いてくださる方も見えましたし、3曲目あたりからは(私も特にBeim schlafengehen 眠りのときと、Im Abendrot 夕映えのときが大好きです)あちらこちらに曲の素晴らしさに涙する方が見られました。超難曲を本当に涙が出るように演奏してくださった、小松先生、オケの皆様に深謝いたします。
そしてますますのご発展をお祈りしております。

2007.04.11. Wed

都響+聖響くん

2月15日は聖響くん指揮、都響の皆さんともモーツァルトのモテットとスザンナのアリアなどを歌わせて頂きました。
聖響くんとは思えば10年以上前からご一緒させて頂いていて、最近では良くモテットなどといった、バロックの作品を歌わせて頂いておりますが、絶妙なテンポ感、そしてオケと歌を一番良い形へと導いていく音楽性にいつも驚かされます。
例えばモテットなどはテンポの速い部分があり、そして中間にゆったりとしたところがあり、同じ演奏者でもその日のコンディションや音楽へのアプローチによって微妙にテンポが変化するのですが、それをぴたりと見抜く技(?!)はお見事としか言いようがありません。
彼の指揮は相乗効果を得られるというか、自然な音楽の美しい流れへと導いてくれて、その中で安心して、より良い形で自分の音楽を引き出すことができます。
今回はすぐ前に「4つの最後の歌」という、私としては重めの大曲を歌ったということもあり、今までより深く、太めの線に作っていったのですが、オケ合わせの時からそれを即座に生かしてくださり、そして都響の皆さんも崇高なモーツァルトを奏でてくださいました。
私がオケの皆さんと歌っていて「幸せだなぁ」と思う瞬間がいくつかあります。
自分がフレーズを丁寧に歌ったり、音楽的に特徴を持たせて歌ったときに、それをオケの方が聴いてくださり、即座に演奏で返答してくれることがその一つなのですが、都響の皆様はいとも容易くその幸せな瞬間を何度も実現してくださいました。聖響くん、都響の皆様、本当にありがとうございました!


日本のお客様の中には海外の一流オーケストラ、指揮者の演奏は何よりも素晴らしいと思われている方も多いようですが、柔軟な音楽性と高度な技術を持った日本のオーケストラ、指揮者が、世界に劣るとは全く思えません。
日本以外の国々が、自国を誇り讃えるように、日本の素晴らしさにもっと気づいて頂ければと願っております。


7月には聖響くんとアンサンブル金沢の皆さんとともに、宗教曲のアルバムを録音させて頂くことになっております。物質的には恵まれていても、精神的に幸せと思えない人が増えている中、そして未だに戦争で尊い命が失われ続けている中、私に出来る一つのお祈りとして神聖な音楽を録音したいと思っております。年内リリース予定ですので、どうぞご期待ください。

2007.04.12. Thu

ドレスデン聖十字架合唱団&ドレスデン・フィル

tuttimitKreuzchor
©Frank Höhle


2月27日にはドレスデン聖十字架合唱団&ドレスデン・フィルの皆さんとバッハの教会カンタータ「わが心に憂い多かりき」BWV21とモーツァルト「レクイエム」を歌わせて頂きました。
この日は本当はペーター・シュライアー氏が指揮の予定でしたが、来日前に怪我をされて、いつもドレスデン聖十字架合唱団の音楽監督として共演されているクライレ氏が指揮をしてくださいました。合唱団の声は、まさしく天使の声というか、闇の中に差す一筋の光のように崇高で、マエストロの熱い指揮(すべてのパートをご一緒に歌われて、たてるべき言葉を少年たちを見ながら発語されて、そして悲しみにうちひしがれたところでは、本当に心痛めてお振りになって、マエストロを見ているだけでもすべてのドラマを演じてくださっているようで感動しました)のもと、私も彼らの声に導かれて、天から降り注ぐ光のように歌おうと心がけました。


mitKreuzchor
©Frank Höhle


彼らは日本のみならず韓国などもツアーされて、日本に来てからも連日の公演で前日までには練習などが出来ませんでしたが、このバッハのカンタータは私にとって初めて歌うもので、アリアや重唱ととても美しい、責任重大な箇所があるので緊張しておりました。


mitJochensingen
©Frank Höhle


でもクライレ氏のご指導のもと(写真右のヨッヘンさんとは、以前にバッハ・コレギウム・ジャパンの公演でもご一緒していて、フィッシャー・ディスカウを思わせるような完璧な発音と表現に憧れているのですが)ヨッヘンさんと世にも美しいイエスとの2重唱が歌えてとても幸せでした。


mitJochen
©Frank Höhle


今年の復活祭前の聖金曜日(4月6日)はドレスデンにいたので、本場の聖十字架教会で彼らのマタイを聴きました。
キリスト教徒にとってはイエスが受難を受け亡くなられた特別な日であるので、教会には満席状態の4000人を超える人々が集まり、荘厳な雰囲気の中、演奏が行われました。
特別な日ということもあり、演奏後にも拍手が無く、イエスが受難を受けたところでは私を含めてすすり泣く方をたくさん見かけました。本当に胸を打つ公演でした。
(マタイ受難曲は学生の頃、小澤征爾さんのサイトウキネンでの公演で、合唱ですが(!)先輩と共に暗譜をして歌った思い出もあり、聴くたびにどうしても泣かされてしまう特別な曲なのです。)
また日本公演を楽しみにしております。
クライレさん、そしてソリストの皆さん、そして天使の合唱団の皆さん、崇高なひとときをありがとうございました!

2007.04.18. Wed

ばらの騎士初日!その1

いよいよ3月22日の公演日を迎えました。
昨日までの緊張もほぐれて、いよいよ!という気持ちでこの日を迎えました。
公演当日の写真を交えながら、当日を振り返りますね。


Faninal役のゾフィーのお父さんが、「今日は厳かな、大いなる日、神聖な日だ!」とゾフィーの婚約者を迎える日を讃えて2幕が始まりますが、まさに私にとってもドレスデン国立歌劇場のデビューとなる瞬間で、この言葉が心にしみました。
Grossertag
©Yutaka Nakamura


ゾフィーは心驕ることなく謙虚でいられますようにと、何度も歌います。
Demut
©Yutaka Nakamura


美しい2重唱が始まりました。「まるで新鮮なばらのように強い香りがします」と初めて素敵なオクタヴィアンに会って、ドキドキしながら歌います。本当に初めて歌う、ゾフィーの聴かせどころとも言えるところで、本心からドキドキしました。
hateinenstarken
©Yutaka Nakamura


「あなたのことはもう良く存じています」と恥ずかしがりながら、オクタヴィアンについて知っていることを打ち明けます。ますます素敵で優しいオクタヴィアンに惹かれていきます。
ichkennihn
©Yutaka Nakamura

続く。。。

2007.04.19. Thu

ばらの騎士初日!その2

いよいよ婚約者が現れました。男爵さまと聞いていたけれど、何という振る舞いかしら!と戸惑うゾフィーに養育係のマリアンネが、立派な騎士は格式張らずに、ざっくばらんな振る舞いをするものです、となだめます。
act2scene
©Yutaka Nakamura


mitmariane
©Yutaka Nakamura


オックス男爵が近寄って「結婚で一番楽しみにしているのは何だね?」と聞き、ゾフィーは「何を考えていらっしゃるの?」と答えます。ゾフィーにとっては呆れた、びっくりするようなことばかり言われます。
nonimmaginavo
©Yutaka Nakamura

オックスが「ほぅわしの好みだ」「ひな鳥のような肩」「肉はちと薄いがまぁいい」
「だが輝くような白い肌は気に入った」などと勝手なことばかり言います。ゾフィーにとっては最悪な婚約者でした。
Schultern
©Yutaka Nakamura

調子に乗ったオックスの不躾な態度はエスカレートし、ゾフィーは耐えられなくなって「手を放して、あなたは一体何なのです!」と訴えます。
lasciami
©Yutaka Nakamura

続く。。。

2007.04.20. Fri

ばらの騎士初日!その3

オックス男爵が「大事な用があるのでちょっと中座するよ。その間にいとこのオクタヴィアンにあんたの話し相手を頼もう」と言って出て行こうとします。
vaivia
©Yutaka Nakamura

皆が出て行って、オクタヴィアンは「あんな人と結婚するのですか?」と問い、ゾフィーは「絶対に嫌です、どうか助けてください」とお願いします。
zuihm
©Yutaka Nakamura

オクタヴィアンに「我々2人のためにがんばるのです」と言われ、初めて聞いた素敵な言葉にゾフィーは涙します。
nonpiangere
©Yutaka Nakamura

そして初めての...!
mitocterste
©Yutaka Nakamura

続く。。。

2007.04.21. Sat

ばらの騎士初日!その4

そして初めてのキス!
erstekuss
©Yutaka Nakamura

2人が仲良くしているところを捕らえられて、オックス男爵が現れ「さてお嬢さん、これはどういうことかね?」と問いただされます。
ehbienmamsel
©Yutaka Nakamura

何を言っても聞かないオックスにオクタヴィアンが決闘を挑み、オックスが傷を受けます。実際はかすり傷なのに「人殺し!」と大げさに騒ぎ立てます。
ocksferito
©Yutaka Nakamura

そこへゾフィーの父ファニナルが戻り「新築のわしの屋敷で、こんな不始末が起こって。。。」と嘆き、娘の幸せより世間体を重んじる彼は「絶対結婚するんだ!」とゾフィーに命令します。
ここからが4月14日のブログでもご紹介したお父さんとの言い争いとなります。
必死でしたが、忙しい言い争いの間の出入りも決まり、なんとかうまく行きました。
私の「いや!」と言っている顔もすごいですが、写真右のお父さんのびっくり顔が何とも印象的でした。
heiratdenherrn
©Yutaka Nakamura

続く。。。

2007.04.22. Sun

ばらの騎士初日!最終回

3幕になって、元帥夫人が現れます。すべてを「ウィーン風の仮面劇、それだけのこと」「この縁談とそれにまつわる出来事はすべて終わり」とあしらいます。ゾフィーはオクタヴィアンとの恋もすべて終わるのだわと嘆きます。
act3mitMarscharin
©Yutaka Nakamura

最後には「私たちがこうして一緒にいられるなんて、夢のよう」と美しい2重唱を歌います。
act3mitoct
©Yutaka Nakamura

そして最後のキスをして、幕を閉じます。
letztekuss
©Yutaka Nakamura



大歓声の中、カーテンコールです。

curtincall
©Yutaka Nakamura
写真左よりオックス男爵役のクルト・リドルさん、元帥夫人役のゾイレ・イソコスキさん、オクタヴィアン役のゾフィー・コッホさん。いずれもトップスターの皆さんにも関わらず、本当に優しい、楽しい方達でした。

思えば、緊張もプレッシャーも、憧れの大歌手の皆さんに支えられて、彼らの隣で同じ舞台に立てる喜びで満たされて、舞台を終えることができました。
いつも「うまく行ってるね、素晴らしいね!」と励ましてくださった皆さんに、心から御礼を申し上げます。


mitMaerkul
©Yutaka Nakamura
写真右 マエストロ 準・メルクル氏
そして舞台の間、ずっと支えてくださったマエストロ・メルクルにも心から感謝を込めて!!


この公演の一部が『世界一やさしいオペラ入門 ドレスデンオペラで女を磨く』として5月12日(土)10:30-11:25 日本テレビ系列で放送されます。
そして11月18日、23日、25日には日本公演がありますので、どうぞお楽しみに。

2007.04.29. Sun

大和高田でのリサイタル

昨日は大和高田さざんかホールでのリサイタルでした。初めて伺いましたが、1040席の美しい、素晴らしい響きのホールでした。今回は新緑の季節という事もあって、天地創造のアリアを2曲入れました。1曲目は「新緑が目を喜ばせ、花が優美な眺めを引き立て...」2曲目は「力強い翼で鷲(わし)は誇らしげに舞い上がり、風を切って太陽へといち早く羽ばたく、雲雀(ひばり)は楽しげに歌い、鳩は静かに愛をささやく」と歌うものですが、自然の恵みは本当に有り難いものです。お天気が良く、清々しい風が吹くだけで気持ちまで清々しくなりますから。
コンサートには大和高田の方々のみならず、たくさんの方にお越し頂き、ほぼ満席状態でした。熱気あるお客様に支えられて、公演を無事に終えられました!
今回は特に華やかなイタリア・オペラでは拍手を多く頂きましたが、地域によってお客様の関心ある曲が違って、様々な反応を頂けるのも、楽しみのひとつです。
皆さまありがとうございました!!

2007.05.26. Sat

ジャガー・ルクルト meets オペラ

今日はジャガールクルトという伝統ある、芸術的な素晴らしい時計のイヴェントがミッドタウンで行われ、歌わせて頂きました。司会にロバート・ハリスさん、賀来千香子さんを迎え、トークを交えた素敵なパーティーでした。楽屋が一緒だったこともあり、憧れの賀来千香子さんと身近にたくさんのお話をさせて頂きました。賀来さんも舞台に立たれてミュージカルをお歌いになったり、ヴォイストレーニングをなさっているとのことで、歌のことも詳しくご存知で、本当に楽しくお話しさせて頂きました。美しさもさることながら、優しくて気さくなお人柄に、ますますファンになりました!
ジャガー・ルクルトの時計も今回初めてつけさせて頂きましたが、1800年代にアントワーヌ・ルクルトが技術を発明し、1900年代にジャガー・ルクルトのブランドが誕生し、その後もドイツ、フランス、スイスの高級時計に影響し続ける、歴史と伝統を重んじる姿は、まるでオペラのようで、重みを感じました。そんな芸術作品を身につけられる方は幸せですね!

2007.05.28. Mon

宗次ホールでのリサイタル

昨日は名古屋に新しく出来た宗次ホールというところで歌わせて頂きました。総合監修をなさっておられる三枝成彰さんのトークを交えて、作品や作曲家の紹介もあり、とてもためになるコンサートになりました。定員310席という、演奏家を最高の音響の中で独り占め出来るような、とても贅沢感のあるホールでした。
この宗次ホールというのは、ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、現在日本に1000店舗というカレー専門店を築き上げた創業者、宗次氏が建設したホールです。「お客様の視点に立ったホールを作りたい」という発想から『芸術支援』を実現するために現実化されたホールで、年間コンサート数を日本一へと、地元の若手演奏家から世界一流のアーティストまで様々なコンサートが行われるようです。皆様も機会がありましたら是非お出かけください!

2007.06.02. Sat

紀尾井ホールでのリサイタル

神聖な紀尾井ホールの響きに助けられ、山田耕筰先生の歌曲6曲や、ハイドンの天地創造、モーツァルトのハ短調ミサ曲のアリアなどを、無事に歌うことができました。
それにしても「曼珠沙華」って心を捕らえて放さない名曲ですね。これからもずっと歌っていきたいです。
アージュのこともあって、舞台に上がるまで元気がなかったのですが、何度歌っても深く美しい響きのホールに感動させられ、素晴らしい音楽と会場に来てくださった皆さまの温かい拍手に支えられて、心のいっぱいになる演奏会となりました。
皆様に改めて深謝いたします。
高校時代の親友も来てくれたのですが、会うだけで楽しい気分になれるなんて、友達は本当に有り難いなぁと改めて思うこのごろです。


amici

2007.06.26. Tue

仙台、静岡、秋川での公演について

皆さまには大変ご心配頂いて、温かい励ましの数々を本当にありがとうございました。
しばらく、ぽっかりと心に穴があいたようで、何も手につかないというか、気分が塞いでおりましたが、おかげさまで少しずつ元気になってきました。


今日は久しぶりに公演のご報告をさせて頂きます。
まず、6月10日には仙台のケヤキホールでモーツァルトのレクイエムがありました。テノールの錦織さんを始め、バスの成田さん、アルトの高山さんという美声のソリストに加え、私の後輩にも懐かしく逢えるような素晴らしい合唱団で、レーデル教授の代わりに急遽指揮をしてくださる事となったレニッケ教授のご指導のもと、東京交響楽団の演奏も荘厳に響き渡りました。
何度歌ってもやはり「モツレク」(省略してこう呼んだりします)は良いなぁと思いながら、アージュのレクイエムとならないようにとも祈りながら、心を込めて歌いました。
ご一緒した皆さま、素晴らしい演奏をありがとうございました。


sendai


左から成田さん、錦織さん、レニッケ教授、森、高山さん




続いて6月13日には静岡のしずぎんホール・ユーフォニアでリサイタルがありました。この公演はまずお申し込みを頂き、抽選に当たった方のみがご購入頂け、その収益は公益信託しずぎんふるさと環境保全基金に寄付されるという特別な公演でした。462席という限られたお席に10倍程のお申し込みがあったと伺いました。お申し込み頂いた方には改めて御礼を申し上げます。
この日は前日の夜にアージュが亡くなってしまったので、大切な公演だというのに、とても悲しい気持ちで舞台に上がりましたが、皆さまから温かい拍手を頂いて、歌い終わる頃にはだいぶ元気になりました。ただ、選曲した宗教曲や歌曲が、死に関するものが多かったので、歌っていて取り乱しそうにもなりました。でも今から思えば、こうして皆さんの前で歌える機会を頂いて、とても救われているのだなぁと思います。ホールも今回の曲にとてもふさわしい響きのホールでした。静岡の皆さま、本当にありがとうございました!


6月16日には秋川キララホールでリサイタルがありました。今回はピアニストの横山幸雄さんと久しぶりにご一緒させて頂きました。横山さんの演奏は前日のご自身のリサイタルにも関わらず力強く、輝くような演奏で、そして私の伴奏には静かに深く演奏してくださいました。ホールの響きもまるで教会で歌っているかのように荘厳な響きで、心にしみる演奏会でした。秋川の皆さま、そして会場に来てくださった皆さま、本当にありがとうございました。

2007.06.27. Wed

大阪、戸畑での公演

6月18日には大阪のいずみホールでリサイタルがありました。こちらのホールの響きは聴きにいらっしゃるお客様の方が良くご存知でしょうが、まるで声が金粉になって天井からお客様の方へ柔らかく降り注ぐような響きで、大好きなホールです。こちらでは今年の3月にもリサイタルを行わせて頂きましたが、おかげさまで追加公演をさせて頂ける事になり、1年に2度もいずみホールでリサイタルが出来るなんて、本当に幸せな事です。ご来場頂いた方には改めて深謝いたします。
まだアージュへの悲しみは残っておりましたが、私の個人的な感情や思いのみならず、もう一度テキストの内容を掘り下げようと試み、それが吉となった公演だったと思っております。いつも華やかなプログラムを歌うと、より大きな拍手をして会場を盛り上げてくださる大阪の皆さまには、静かな重い内容の曲が続いて「あまりお楽しみ頂けなかったのでは?」と心配もいたしましたが、いつものように温かい拍手を頂き、コメントにも素晴らしい感想を頂いたりして、ほっとしておりました。こうして皆さまからコメントを頂き、率直なご意見を頂く事がどんなに有り難い事かと実感しております。
山岸さんの伴奏はいつも完璧で、私がどんなに自由に歌ってもぴたっと合わせてくださいますが、この日は伴奏もさることながら、ソロの演奏も本当に素晴らしくて、聴くたびに深みを増して行く演奏には、本当に脱帽です。
大阪の皆さま、本当にありがとうございました。


6月21日には北九州の戸畑市民会館、うぇるとばたにてリサイタルがありました。こちらのホールは初めて伺わせて頂きましたが、舞台から見ると800席とは思えない大きなホールで、響きも紀尾井ホールやいずみホールに匹敵するほど素晴らしいものでした。舞台が花道のように右と左にお客様の方へと続いていて、アンコールのときには思わずそちらに足が向いてしまいしたが、私の勝手な思いつきにも関わらず、瞬時に照明の方がご対応くださいました。その甲斐あって、より近くで聴けた事が嬉しかったというコメントも頂き、裏方の皆さまにも改めて御礼申し上げます。この日も、思えばお客様の温かい拍手と主催者の方々の心のこもったおもてなしに支えられて、胸の一杯になる公演でした。
公演が終わると玄界灘からの潮の香りが涼やかな風と共に吹き、とても心地よい夜でした。北九州の皆さま、ご遠方からもご来場頂いた皆さま、本当にありがとうございました!!

2007.06.30. Sat

東京オペラシティでのリサイタル

1600人に及ぶ満員のお客様に温かく見守られながら、昨日オペラシティでのリサイタルが終わりました。十分に歌い込んできたレパートリーで、リハーサルでも一番後ろの席で録音をしてバランスや響き、発音がきちんと届いているかも確認したし、思えば今月はたくさんのリサイタルもあり、いつも通りに歌えば良いんだと、舞台に出て行くまでは緊張していなかったのですが、歌い出したとたんに1600人の熱気というか、響きも練習の時と違って聞こえて、ちょっとドキッといたしました。でも音楽に集中しているうちに、その緊張も解け、お届けしたい内容と、音楽的な解釈を実現することができました。
オペラシティのコンサートホールは1632席という大ホールにも関わらず、pp(ピアニッシモ)や繊細な息づかいまでがすべてのお客様に届く、魔法のようなホールです。そして響きが格別に良いにも関わらず、残響によって子音が聞き取れなくなったりしない、理想的なホールとも言えます。その素晴らしいホールと、山岸さんのいつもながらの卓越したサポートに助けられて、私自身、歌詞の一言一言を大切に味わいながら歌うことができました。
シュトラウスの歌曲や、モーツァルトの宗教曲などは、お客様も息をのんで長いフレーズを聴いてくださっているのか、曲間にほっとされて、咳払いが起きるのがこちらから印象的でした。
そして本当に温かい拍手を頂き、たくさんのお客様が私に手を振って喜んでくださる姿を見て、感無量です。まだその余韻が聞こえてくるようです。
ご来場頂きました皆さま、本当にありがとうございました。

2007.07.05. Thu

東京オペラシティでのリサイタル 追加公演

皆さまのおかげで2公演とも無事に終えることができました。
昨日も満員のお客様の温かい拍手に助けられて、胸いっぱいのコンサートとなりました。
5日前に同じホールで歌わせて頂いた甲斐もあって、よりホールの響きを楽しむ事も出来ました。皆さまのコメントにあるように、本当に素晴らしいホールです。
お客様も演奏者も幸せにしてくれるのですから!


昨日は所々のどの調子がいつもと違うなぁなどと思って、曲に影響しないようにと、より冷静に、発声を考える場面もありました。なので自分自身は先日の方がのびのびと歌えていたのではと思っていたのですが、両日を聴いてくださった方は、昨日の方が良かったと仰るので、(アージュが見守っていてくれたのかもしれませんが)冷静にジャッジしながら歌えている時の方が、より良い演奏になるのですね。本当に歌は奥が深いです。


昨日のプログラムは前半は(愛と)死がテーマのもので、私の身近にも最愛の人を亡くした方が多くいらっしゃるし、いつも感慨深く、また、歌うたびにもっと深い答えはないものかと、表現探求意欲も湧き上がります。


マタイやヨハネなどバッハの作品は、何の罪も無いイエスが私たちのへの愛の為に亡くなるという、聖書の内容に沿った場面で、キリスト教徒にとってはとても重い内容ですし、Befreitは前述の通りで最愛の人を見送る思いを歌ったもの、4つの最後の歌はシュトラウスが80歳を過ぎて書いた作品で、街や劇場などといった文化遺産が戦争で無惨に破壊され、失望し、そして自分の死を予感した彼がすべてのものの終焉を意識させられる4つの詞をもとに書き上げました。


人生にも四季があり、青春と言われる春、そして活力や夢にあふれる夏は短く感じられる通り、きっとそれが自然の摂理で、必ず長い冬があって、それを耐え忍ぶ力を蓄えるものが、春を味わうことができるようになっているのでしょう。


3曲目の眠りにつく時は「もう私は昼の明るさに疲れ、星の瞬く夜の訪れを心から憧れ求めている。手よ、すべての仕事を捨て、額よ、すべての思考を忘れるのだ。今の私の願いはひたすらまどろみにつく事なのだ。(と歌い世にも美しい間奏が入ります)そうすれば魂は何にも縛られることなく、自由に羽ばたくだろう。(余談ですが、この羽ばたくというfluegen という言葉にシュトラウスがppピアニッシモをつけているところが、神がかって素晴らしいです)、夜の魅惑に溢れた世界を求めて、今までより深く、何千倍も生きるために(もう一つ余談ですが、死んだあとには魂が残り、永遠に生き続けるという考え方があります。この何千倍も深く生きるという言葉が、死というものをただの恐怖ではなく、この先は魂は自由に永遠に生き続けるのだとtief und tausendfach(深く、何千倍も)と長く感動的なフレーズで表現し、zu leben(生きるために)と世にも美しく、そして優しく終わリを告げて、私たちを悟らさせるかのようです)」


死は本当に身近に自身に感じるときにはとても恐ろしく、苦しいものだろうと想像します。
命ある限り、ほとんどの場合は死に直面すると絶望し、もっと生きたいと願い、死ぬ瞬間よりも、死に直面して死を意識している時間というものが辛いのではないかと思われます。


4曲目の夕映えの時は、長い間人生を共に歩んだものの歌です。「私たちは喜びにつけ悲しみにつけ、手に手を取って歩んできた。歩んだ果てに今穏やかな丘の上で休んでいる。既に辺りは暗くなっていた。2羽のひばりがまだ空高く夢見るようにさえずっている(余談ですが、このひばりはこの2人の夢や、希望の象徴でもあると思われます)。さぁこっちへおいで、鳥はそのままにして。間もなく眠りの時が来ても、私たちは孤独の中で、道に迷わずにすむように。あぁ広大で穏やかな平和よ。この深い夕映えに包まれて、こんなにも歩み疲れた私たち、この疲れは死に似てはいないだろうか。」(余談ですが、伴奏のトリルの音がひばりのさえずりを現し、天国から差す光のようにきらきらと輝きます。)
以前に素晴らしいコメントを頂きましたが、この最後の ist dies etwa der Tod(この疲れは死に似てはいないだろうか)の歌い方が、いつもいつも最後の最後までどれが本当の答えなのかと、迷うところです。すべての人たちに感謝を捧げて、安らかに死を受け入れ、そう表現するのか、やはり人は死の恐怖を感じて穏やかになろうと思っても、最後まで苦しむのか。。。。。
私は最近アージュと最後の時を迎えて、もう目も定まらないのに、そんな力も残っているはずがないのに、私の方を一生懸命見ようとして、最後にうなるように、何かを訴えるように逝ったのを見て、命の切れる瞬間というのは肉体的には強い力が現れるものなのだと思い知らされました。命が断ち切られるのですから、そんな簡単なことではないのですね。
そんなことを色々考えて、最後のTodのTを歌いました。
でももし私なら、最後を迎える時、きっと恐怖に押しつぶされそうになっても、私に関わってくださったたくさんの方や、動物を思い起こして感謝を捧げたいと、-odと延ばすところは、そんな思いを乗せようと歌いました。
これからもずっと歌っていきたい、本当に素晴らしい曲です。
歌うたびに試行錯誤しながら、少しずつ発見もあり、進歩し、成長できるように、そして、この曲の本当の答えに近づいて行ければと思っています。
長々と重苦しい内容で失礼いたしました。


プログラムの後半は、この突き詰めた思いを、花火のように舞い上がらせる、華やかな曲を添えました。(ちょっとはしゃぎ過ぎたと自己反省していますが。。。)華やかな楽しい曲も、これからも取り上げますので、今後も応援頂ければ幸いです。
ご来場頂いた皆さま、スタッフの皆さまも含めまして、本当に心から御礼申し上げます。

2007.07.17. Tue

レコーディング終了!

金聖響さん指揮、アンサンブル金沢のオーケストラの皆さまと、大好きな宗教曲を4日間たっぷり録音させて頂きました。石川音楽堂のホールも素晴らしい音響ですし、技術スタッフも本当に信頼をおける方達で、温かい皆さんに囲まれて、終わったときにはジーンとくるレコーディングでした。
聖響くんの音楽性とテンポ感は、私が言うまでもありませんが、天才的です!!
オーケストラのクリアなサウンド!この透明感あるハーモニーに本当に聞き惚れてしまいます。そして、今回はソリストのように難曲にお付き合い頂いたフルート、オーボエ、ファゴットの皆さまにも、特に御礼を申し上げたいです。
モーツァルトのモテットや、ハ短調ミサのアリア、バッハのマタイ、ヨハネ受難曲のアリア、ハイドンの天地創造のアリア、フォーレのレクイエム、フランクの天使の糧と、思い入れのある曲ばかりを、マエストロとオーケストラの皆さんに助けられて、今出来るすべてを実現しつつ、録音することができました。
録音されたテイクも聞かせて頂きましたが、技術スタッフの皆さんが使っている高性能なヘッドフォンで聞くと、涙が出そうに美しかったです。今から出来上がりがとても楽しみです!
発売は11月中旬頃になる予定です。どうぞご期待ください!!!

2007.07.31. Tue

退院しました

今日は本格的な夏の日差しが照りつけ、気温も上昇しておりますが、皆さまにはお変わりなくお過ごしでいらっしゃいますでしょうか?
私は初めて定期検診を受けたら、早速(!?)精密検査が必要な箇所があり、先週急に手術をしなければならないことになりました。
全身麻酔での手術も、入院も生まれて初めてのことで一時は心配しておりましたが、無事に手術も終わりました。先生の技術も素晴らしく、術後も全く痛まず、本当に優しい看護婦さんが熱心に看護してくださったので、すっかり元気になったつもりでおりましたが、さすがに現実の世界(!)に戻ると、まだいつも通りとは行かず、ゆっくり焦らず、家でゆっくりしながら秋に備えようと思っています。
手術のために食事の制限があったので、食事ができるという当たり前のことに気づかされたり、たった数日の入院でしたが、病院で過ごす夜の何とも言えない静けさというか、寂しさというか、これがずっと続いて、重い病と闘わなければならないとしたら。。。など、いつもは忘れがちだった、健康の有り難さに気づかされました。
健康な方も、そして病気と闘っていらっしゃる方も、体を大切にされて、素敵な夏を送ってください。

2007.09.17. Mon

椿姫公演終わりました!

9月14日、16日と2公演ありました椿姫公演が、無事に終了いたしました。
オペラを知り尽くした最強の大勝マエストロと、大ベテランで何度もこの役をお歌いになっていらっしゃる直野先生、佐野さんを始めとする最高のキャスト陣、そしてOEKのドラマティックな感情のこもったスーパーサウンドでヴィオレッタデビューが出来たこと、未だに夢のようです。


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左からアルフレード役の佐野さん、森、ジェルモン役の直野さん


私にとってはドラマティックな役でしたが、素晴らしいホールで無理せずとも声も伸びてゆき、PPの聞かせどころも良く響いて、自分の思い描いていたヴィオレッタを歌い、演じることができました。始めの一歩としては、とても満足しております。


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左から森、佐野さん、フローラ役の鳥木さん


術後だったこともあり、皆さまには温かい励ましの言葉などを頂いておりましたが、自分の150%くらいの力を出し切って歌っても、のどの調子も良く、やっとこういうドラマのある役を歌える年齢になって来たのだなぁと嬉しく思っています。


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左から松山さん、原田くん、鳥木さん、森、諏訪部くん、佐野さん


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左から松山さん、原田くん、東くん、森、諏訪部くん、佐野さん、鳥木さん


今回は特にご一緒した若い歌手の皆さんともとても親しくでき、毎日の練習や、食事などでも多くをみんなで語り合って、1週間ちょっととは思えないような充実した楽しい時間を過ごせたのも、成功につながった由縁だと思います。


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(私が疲れてしゃがみ込んでいると、こうやって楽しく盛り上げて笑わせてくれます)


一般的に歌手というのは、のどを気遣って、家や自分の部屋にこもって風邪をひかないようにとか、しゃべりすぎないようにとか、制約されてしまうのですが、今回は毎日わいわいと楽しく盛り上がって、公演後には久しぶりにボーリングやカラオケなどにも行ったりして!!(オペラ歌手のカラオケはほんとにすごいですよ。聞き惚れちゃいました!)なんだか公演が終わってしまってとてもさびしい気分です。


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(悲しいオペラなのに楽しい方ばかりで、私は笑いっぱなしでした)


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(さらに大阪から来てくれた若い歌手の皆さんが盛り上げてくれて、楽しい舞台裏でした)


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素晴らしい踊りを披露してくれたバレエダンサーの皆さん


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(フローラ役の鳥木さんとは、すっかり仲良しです)


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(公演直後の大勝マエストロの最高のスマイル!)


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(終演後のパーティで:左から直野先生、諏訪部くん、東くん、森、佐野さん、OEKの山田さん)
本当に皆さまおつかれさまでした!!!最高の舞台をありがとうございました!!!!!

2007.09.19. Wed

TSUBAKI HILLS(完全招待制パーティー)

昨日は表参道ヒルズで、資生堂のTSUBAKIというヘアケア製品が赤いパッケージから白いパッケージに変更されるための大きなイベントがあり、コマーシャルで活躍する鈴木京香さん、仲間由紀恵さん、観月ありささん、広末涼子さんなどの豪華スターを始め、世界で活躍する女性が招待され、トークショーなどが行われました。


私は歌での出演でしたが、あの表参道ヒルズのらせん状の廊下にもお客様がぎっしり入っていらして、いつも買い物に行く場所で歌えたことは新鮮でしたし、普段クラッシックを聞くことのないお客様にも聞いて頂ける機会を得て、とても幸せでした。


トークショーはあまりの人の多さに、マイクを使っていても良く聞き取れなかったようですが、数日前に終わってばかりの椿姫のことや、夢を実現するための原動力などについて質問を受け、下記のように答えました。
日本を離れてはじめて、日本がいかに平和で恵まれている国かということを知りました。オペラというのは西洋の歌舞伎であって、その世界に外国人、ましてや東洋人である日本人が入ろうとすると、それだけで敬遠されることもたくさんありますが、彼らの伝統を歌わせて頂くには、彼らのやり方を尊重して受け入れていくしかないですし、辛いこともたくさんありましたが、私はやはり歌が大好きだったので、あきらめないでついていくしかないと思っていました。
原動力となったのは、どんなに小さな舞台でも、自分の歌を聴いてくださる方がいれば、そこで歌えるように少しでも上手になりたいと思ったことです。


現在夢に向かってがんばっている方へのアドバイスを、との質問には、失敗を恐れずに、一歩ずつ前向きに進むこと、そして種を蒔かなければ実がなることも、花が咲くこともないので、あきらめずにチャレンジしてほしいと思います、と答えました。


盛大なイベントに参加させて頂き、とても嬉しかったです。お世話になったスタッフの皆様方、ありがとうございました!

2007.09.25. Tue

京都大覚寺公演

22日は京都大覚寺でのリサイタルがありました。荘厳なお寺の中で、後ろはお庭という趣き溢れるなかで、ちょうどお月さまもでて、美しい夜でした。
私も月や秋にちなんだ日本歌曲、椿姫などを歌い、大覚寺のような素晴らしいお寺で歌える幸せをかみしめながら、歌い終えました。
まだその日は熱さも残っておりましたので、お客様が畳のお部屋で座ってお聴き頂くのが申し訳ないように思えましたが、後半には秋らしい涼風も吹いて、秋の虫の合唱も入ってほのぼのするコンサートでした。
会場でお手伝い頂きました皆さま、本当にお世話になり、ありがとうございました。
帰りには大覚寺の素晴らしいお弁当も頂き、私も新幹線でお月見をしながら帰らせて頂きました。

2007.09.28. Fri

大田区アプリコでのリサイタル1

9月も終わりに近づいて、やっと日中も秋らしい風を感じられるようになりましたが、皆さまはいかがお過ごしでいらっしゃいますか?
今日は久々に東京でコンサートがあり、イタリアものばかりを集めたプログラムを歌わせて頂きました。
今思えば、どの曲も私が大学生のときに、芸大時代の恩師である高先生と勉強させて頂いたものばかりで、その頃先生に注意を頂いた箇所などが、まだ楽譜に書き込まれており、とても懐かしく歌いました。
時間を経て、また歌い直すと、そのときにはわからなかった新たな発見があり、なんて素敵な曲なんだろう!とうるうるしそうでした。
今日は金沢での椿姫公演をご覧頂けなかった方のためにもと、解説を付けて一人椿姫も歌わせて頂きました。またいつか、先日のような素晴らしい皆さんと、東京や他の都市でも椿姫の全幕を歌える機会があると良いなぁと思います。
今日も山岸さんの絶妙な素晴らしい伴奏のおかげで、音楽的にも充実したコンサートを終えることができました。
ご来場頂きました皆さま、スタッフの皆さま、ありがとうございました!

2007.10.05. Fri

NHK歌謡チャリティーコンサート

おはようございます!
ぐっと冷え込んだかと思えば、また蒸し暑かったりと、気温の安定しないこのごろですが、皆さまは体調など崩されていないでしょうか。
私の方は昨日浜松でNHK歌謡チャリティーコンサートに出演させて頂きました。
出演者は秋川雅史さん、五木ひろしさん、加藤登紀子さん、冠 二郎さん、小金沢昇司さん、ゴスペラーズのみなさん、坂本冬美さん、島津亜矢さん、徳永英明さん、長山洋子さん、原田真二さん、前川 清&クール・ファイブのみなさんといった有名な歌手の皆さま、そして司会にはどんと晴れのヒロインを努められた比嘉愛未さんも出演され、会場の皆さまもそれぞれのファンの方の名前を呼んだり、手を振ったりと大盛会でした。
コンサートでの収益金は障害を持った方がスポーツをするための車椅子や、スキー道具などに当てられるそうで、来年は北京でのパラリンピックもありますし、多くの方にお使い頂ければ嬉しいです。
この番組は11月23日(金)午後7時30分〜8時43分<総合テレビ>に放送予定ですので、
(※デジタルハイビジョンでも放送予定です(日時未定)
私の緊張した(!)からたちの花もどうぞお楽しみください。

2007.10.07. Sun

大阪狭山市SAYAKAホールでのリサイタル

今日は清々しいお天気で、連休でお出かけの皆さまにも行楽日和となりましたね。
昨日は大阪狭山市のSAYAKAホールでリサイタルをさせて頂きました。
自然な響きのキャパ1300とは思えない立派なホールでした。
もう既に聴きにいらしてくださったお客様からコメントを頂いておりますが、前半は皆さまよくご存知の日本歌曲、そして後半はメサイアからのアリアとこうもりのアデーレのアリアを歌わせて頂きました。しっとりと静かな日本歌曲やヘンデルなど