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2.ご挨拶やその公演までの準備や思いについて アーカイブ


2007.04.01. Sun

ブログを始めました!

こんにちは!いつもホームページをご覧頂き、ありがとうございます。
すっかり春らしい暖かな陽気となり、新年度がスタートしました。皆さんの周りにも新しい動きが芽生える頃でしょうか?
私、森麻季もこの4月からブログを始めることとなりました。公演などのご報告や日頃気になること、うちの猫のご紹介などが出来ればと思っております。
時間の許す限り、一生懸命書きますので、お時間のあるときにでも、ちょっとのぞいてみてください!

2007.04.04. Wed

今年もどうぞよろしくお願いいたします!

kimono1
2007年1月1日はNHK BSにて「日本うた絵巻」が放送されました。
抒情的な美しい富士山や月の日本画と共に、ふじの山、おぼろ月夜などを歌わせて頂きました。
その収録の際に合わせて、大好きな着物を着ましたので、
改めまして、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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2007.04.08. Sun

緊張!

2月4日は、NHKの「あなたが主役 音楽のある街で」という番組の収録がありました。
当日は私はゲストとして参加させて頂きましたが、オーケストラとの共演をソロとして初めて果たす方達の意気込みと緊張が伝わってか、私も学生の頃や初めてオーケストラと歌った日のことなど、走馬灯のように浮かんできて、とても緊張しました。
何度も舞台を踏んだ歌い慣れた曲でさえ、緊張すると途端に自分を疑い出し「次の歌詞は何だっけ、その次は?」とどんどん追い込まれていきます。いつもと若干違うテンポ、ナノレベルと言えるくらいの微妙な間が、先ほどまで疑うこと無く流れていた歌詞に、疑問を持たせる時間を作ります。
こうなってしまうと、私の場合、もう頭では考えられなくなってしまいます。
そんなときに頼れるのが、口や舌の動き。良く体で覚えると言いますが、頭が真っ白になった時は、口や舌が次にどう動こうとするかに集中します。すると次の歌詞を歌うタイミングで不思議と言葉が出てくるのです。一つ出てくると緊張はかなり和らぎます。
ほんの1秒にも満たない時間なのでしょうが、思い出せない間はとても長〜く感じます。
舞台の緊張は人それぞれとは思いますが、私にとってはこんな緊張が一番恐ろしいので、練習を繰り返して、反射的に歌詞が出るまで、体に覚え込ませるしか方法がありません。
舞台に上がってしまえば、すべて自己責任。自分を生かすも殺すも全く自分次第。気持ちの持ちよう一つで声が出なくなったり、素晴らしい表現が出来たり。とっても恐ろしいけれど、だからこそうまくいった時の喜びも一入(ひとしお)です。
勉強がまだ足りないと思っているときには、試験会場に行って、自分が勉強していないところが出て、問題が全く解けないような夢を見たりして、眠れなくなったりします。
記憶力もかなり衰えて来た上に、覚えなければいけない絶対量が増え続けていますが、一生受験生と思ってがんばろうと思っています!

2007.04.14. Sat

ばらの騎士との戦い!その1

3月22日、4月9日とドレスデン国立歌劇場で「ばらの騎士」のゾフィー役に出演させて頂きました。まず、公演までの道のりをお話しします。
私にとっては初めてのドレスデン国立歌劇場でのゾフィーとあり、たくさんの戦いを強いられました。


曲が難しい!!!
有名な2重唱や3重唱は以前に歌ったこともあり、メトなどでも公演を見たことがあり、ばらの騎士に関しては「大好き!」「すごくきれい!」というイメージで過ごしていたのですが、実際すべてを歌おうとすると、何と難しいオペラなのでしょう!
音もリズムもハーモニーも、私にとってはかつて無いほどの難曲でした。
普段なら楽譜を見て、CDなどの音源を聴いたり、そして自分で伴奏のパートも弾いたりしながら楽しく勉強できるのですが、今回はとても手強い相手でした。勉強しても、勉強してもなかなか体に入らず、果てしなく大きく険しい山に挑んでいるようで、公演までは毎日本当につらい日々でした。
ハーモニー的にぶつかるような音も多く、始めの頃は歌っていても正しいのか正しくないのやら不安で、絶対音があるので音をとることには自信があったのですが、根底から覆された経験でした。


何しろ言葉が多い!!!
ばらの騎士を詳しくご存知の方には、うなずいて頂けると思いますが、お父さんとも戦い、婚約者とも戦い、最後には元帥夫人にまで言い訳をし。。。と何しろすごい早口でしゃべりまくる(音はありますが)所があるのです。それが決まればドラマ的にはかっこいいのですが、歌う方は必死です。勉強中で、歌うのがやっとというときには、これを本当に舞台で、それもドイツの伝統ある国立歌劇場できちんとできるのだろうかと、毎日胃の痛む思いでした。
続く。。。

2007.04.15. Sun

ばらの騎士との戦い!その2

出ずっぱり!!
今まで私が歌って来たオペラは、重唱やアリアがあっては舞台から引っ込み、また心を入れ替えて次の場面に臨めるということが多かったのですが、この役は舞台に出たら出ずっぱりなのです。2幕などは有名なばらの献呈の2重唱までにまずしっかり歌って、引き続きのオクタヴィアンとの2重唱が2つ、さらに婚約者オックスが来てからも歌って、彼がいなくなってからまたオクタヴィアンとの2重唱。。。とずっとつながっていきます。歌自体も結構ハードな上に、オーケストラも厚いので気力と体力もかなり要求されました。


練習が無い!!!!
ドレスデンではその期間リヒャルト・シュトラウスの全作品を毎日代わる代わる上演していたので、舞台の空く日が無いのです。もちろんオーケストラも毎晩公演していますから、練習が出来ません。私をのぞいては大ベテランの歌手が勢揃い。各々の役のスペシャリストと言っても過言ではない方々ばかり。他の公演にも出演されている方も多く、練習に人が集まれません。もちろん十分な説明は受けていましたが、うまくできるんだろうか、オケや他の大歌手の皆さんと共に歌って、バランスを欠くことがないだろうか、緊張のあまりパニックになって、何も歌えなくなったりしないだろうか。。。など、心配しても仕切れないほどの要素があり、前日まで本当に切羽詰まっておりました。
続く。。。

2007.04.16. Mon

ばらの騎士との戦い!その3

一番緊張が募ったのは初日を迎える前の3日間でした。
劇場というのはたくさんの人が出入りするところで、空気の入れ替えも無いところですから、風邪なども流行しやすく、緊張とプレッシャーにまして、体力も低下していたのでしょうか、何と初日3日前に高熱でダウン。大切な時期に!!今までの苦労は。。。と思いながらも何しろお医者様に見て頂きました。
お医者様曰く、熱を下げてしまうとヴィールスが余計に繁殖するので、何しろ安静にして、温かい飲み物をとって、自然に熱が下がるようにしなさいといわれました。
もちろん大切な時で、練習もあったのですが、お医者様からも止められ、他の方に移してはいけませんし、その日は練習を休みました。
熱はどんどん上がり、ぼーっとして何も食べられず、ずっと続けて来た練習も休まなければならず、とても悲しい気持ちでした。でもそれよりも今までの緊張と疲労がどっと押し寄せたのか、とてもだるくて、起きてはいられませんでした。
死んだように(?)寝入って、次の日起きると、37度くらいに熱が落ち着いてきました。
1日は安静にといわれていたので、ゆっくりしていましたが、夕方からのお稽古では完全復帰!
共演者の皆さんも、劇場の皆さんも「元気になった?」「良かった良かった!」と温かいお言葉を頂き、幸い声の調子は良かったので、ほっとして練習を終えました。
続く。。。

2007.04.17. Tue

ばらの騎士との戦い!最終回

3月21日は初日前日とあり、緊張の最頂点を迎えました。
ずっと練習をして来て、自分のものとなっていたつもりが、ふと相手の反応に歌詞が出なくなったり、やはり練習が足りなかった。。。などと思い、押しつぶされそうになりながら、午前中のお稽古が終わりました。テレビの取材なども入っていて、明日は公演の模様も収録されるというのに。。。緊張は募るばかりでした。
夕方にはマエストロ、準・メルクル氏から「まだ合わせをしていない2重唱や3重唱をやりましょう」といわれていて、緊張の面持ちで練習に向かいました。すると他のキャストの方はどなたもいらっしゃらない。皆さん連日の本番で明日の公演を控えて、お休みされたようでした。
私はラッキーにも、自分の歌うすべてのパートをマエストロとゆっくり勉強できる機会を得ることができました。
ピアノでのお稽古でしたが、マエストロ直々にご指導頂き、ドイツ語も最終チェックをして頂き、音楽的にもたくさんのアイデアをご指導頂きました。何が起こっても、マエストロをしっかり見ていれば、安心して舞台に立てる!と思ったとたんに、肩の力が抜けて、今まで練習して来た通りに、自分を信じて歌う勇気が沸きました。

2007.05.14. Mon

ドレスデンオペラで女を磨く

番組をご覧くださった方には心から御礼を申し上げます。美しい雨宮さんと田丸さんのナビゲートで、ドレスデンの街も劇場も、より美しく見えたのは私だけではないと思います。公演初日からまだ2ヶ月も経っていないのに、もうすっかり思い出のようになっておりましたが、また11月の日本公演に向けて、がんばりたいと思っています。
番組は一般の方に、オペラをわかりやすく、興味を持ってもらえるようにとても良く作られていましたので、今までオペラに興味の無かった人も「オペラって面白そう」と思ってもらえれたら嬉しいなぁと思って見ておりました。
番組ではオペラを見ると恋愛の達人になれるとも取り上げられていましたが、本当にオペラは人生の教訓となるような歌詞が多くて、例えば、ばらの騎士には1幕の元帥夫人の歌詞にこんなくだりがあります。
「時は何も変えるわけではないの。時って不思議よね。普段は気づかないのに、気づいたらそのことしか考えられなくなる。時は私たちの周りにも、心の中にも流れている。ほおにも足跡を残し、鏡や私のこめかみの中にも忍び込み、そして砂時計のように音もなく、私とあなたの間にも、時は流れている。。。」
これは読む人の置かれた立場や、年齢によって大きく捕らえ方が変わるものでしょうけれど、なんて深い言葉なんだろうと、私は聴くたびに思います。
よく「時間が解決する」などと言われますが、時が解決したり変化するのではなく、時が変わって変化するのは人や気持ちなのだと(当たり前ですが。。。)教えられます。そして、希望と愛に満ちあふれる、若葉が芽吹いたような17歳のオクタヴィアンに言ってしまうところが、また元帥夫人のかっこよさだなぁと思います。
これまで、ばらの騎士は音楽の美しさに憧れて、2重唱や3重唱が特に素晴らしいと思っていましたが、全幕をドレスデンで歌ってからは、このひしひしと流れる心の描写に心奪われています。私の声にはゾフィーが適していますが、この元帥夫人の素敵な女心を勉強して、いつの日かこっそり歌ってみたいなぁと思うこのごろです。

2007.05.15. Tue

いつもありがとうございます!

いつもブログを読んで頂いてありがとうございます!そして温かい応援のメッセージや、ブログの感想を頂いて、心より感謝しております。
このホームページを始めるきっかけになったのは、たくさんの方が色々なブログなどで、私の公演やテレビ放送のことをコメントしてくださったことでした。様々な視点での感想など、とても嬉しく拝読しました。
なかには「公演やテレビ放送などの情報を教えてください」という問いに、調べて答えてくださっているブログもあり、忙しい時間を割いて私のことを一生懸命書いてくださっている方がいるのだから、私自身がきちんとスケジュールなどをお伝えしなければいけない!!と、始めた次第です。
やっとこの4月からはブログも始めることとなりました。私はまだ初心者で、面白い文も書けないのですが、皆さまのお力を借りて、楽しいブログに出来たらと思っております。そして、皆様方の交流の場所となれたなら、これほど嬉しいことはありません。
これからもよろしくお願いいたします!!

2007.05.24. Thu

ブログの感想ありがとうございます!

さわやかなお天気が続いておりますが、皆様お元気でいらっしゃいますか?
素敵な感想をたくさん頂いて、本当にありがとうございます。聖書の一文を載せることは、少しためらいもあったのですが、思い切ってご紹介してよかったと、ほっとしております。
キリスト教の基本的な考え方は、正しく生きるためにはどうすべきかと、本当に困難な状況にあるときに神を信じて精進すること、とも言えるので、仏教など、他の教えを否定するわけではありませんし、言い方は違うものの、仏教にも素晴らしい教えがたくさんあると思っております。これからも、聖書に限らずご紹介したいと思っております。


感想を拝読していると受験生がいらっしゃり、懐かしく大学受験のことを思い出しました。塾や周りの生徒たちが、「どうせこんなの覚えても、あとで何の役にも立たない」と言っているのを良く耳にしました。確かに膨大な問題集や、過去問を解いたり、公式を覚えたり、終わりのないような情報を詰め込んで、それが社会人になったときに必要かと言われれば、そうでないものも多いかもしれません。でも大学に入ってすぐに、受験で鍛えた、新しいものをどんどん理解して取り入れて行く力は必要でした。これは新しい歌を勉強して、歌詞を覚えていかなければならない今の職業には、ずっと欠かせないものでした。きっとどんな職業でも、形を変えて越えるべきハードルが並んでいるのではと思います。
数学を勉強することは、物事を考えたり、難問を解いていくという意味で、人生に通じるという言葉を聞いたことがありますが、努力して、何かを克服できると自信もつきます。体力も鍛えれば長く走れるようになったり、持久力が上がったりするように、これからの長い道のりの基礎能力を鍛えるつもりで、受験生の皆さんには是非がんばってほしいと思います!応援しています!!

2007.06.04. Mon

皆さまのコメントを頂いて

逗子での公演では皆さまのご指摘通り、少し私の今までの歌い方とは外れて、がんばりすぎの歌い方になってしまいました。「ドレスデンでの影響では?」と皆様にご心配頂きましたが、もちろん大音量のオーケストラとワーグナーを歌いこなす大歌手とのアンサンブルで、150%くらいで歌っていたのは確かですが、そのせいではなく、久しぶりに日本で歌うという張り切り過ぎの気持ちと、支えをより強固に使って120%くらいで歌うとどうだろうという試みと、自分に音が返らない音響の中で、バランスがうまくとれなかったのが原因です。
公演後、のども疲れて、体力も著しく減衰しましたので、こういう歌い方はやっぱり自分には合わないのだと、反省していたところです。ただ、ダイナミックでオペラティックな歌い方をすると喜んでくださる方がいるのも確かで、私の一生の悩みどころでもあります。
私自身はバーバラ・ボニーさんのような、聴いているだけで心が浄化されるような、涙がでるほどの透明感を持ちつつ、そこに深い音楽性がある歌い方、というのが一番目指したいものなのですが、曲によっては、憧れのドラマティックな歌い方がつい沸き上がって来て、自分の持ち分を超えた歌い方をしてしまうことがあります。宗次ホール、紀尾井ホールは歌い手にとっては、無理をせずともすべてが伝わるホールだったので、本当に助けられましたが、これからも自分の持ち分をわきまえて、皆さまのご指摘を忘れないように気をつけていきます。ありがとうございました。


それから、ご指摘頂いたモーツァルトの大ミサハ短調のEt incarnatus est(聖霊によってマリアより生まれ)は歌いこなすという意味でメイン・イヴェントともいえる大曲でしたが、山岸さんの素晴らしいフォローのおかげでほぼ思い通りに歌うことができました。これはテンポや、ホールの響きに恐ろしく左右される曲なのですが、来月は宗教曲をメインにこの曲も含めてレコーディングがあるので、また挑戦したいと思っております。
これからも、皆さまの感想やご指摘をいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

2007.07.04. Wed

Befreit(解き放たれた心)

霞のかかったお天気が続いておりますが、皆さまは体調など崩さずお元気でおすごしでしょうか。
今日は今夜と明後日の厚木公演で歌うBefreitという曲について、少しお話しさせて頂ければと思います。
この曲は最愛の人を見送る時の思いが、切々と込められた歌で、私自身は10年以上前からずっと好きで心に深く残っている曲でもあります。




あなたはもう泣かないで、静かに、そっと微笑むようになるでしょう。
そうしたら、旅立ちの時のようにあなたを見つめてキスをしてあげよう。


あなたが設えてくれた、私たちの愛の詰まったこの部屋を、
私はあなたの為に天国(あの世)へと広げました。
あぁ何という幸福!


そのときにはあなたはしっかりと私の両手を握って、
そして私にあなたの魂を残していってください。
子供たちには、私を残しておいてください。


あなたは私にあなたのすべてを贈ってくれました。
私はそれを子供たちに与えましょう。
あぁ何という幸福!


最期の時がもうすぐなのは二人ともわかっています。
私たちは苦しみからお互いを解き放ちました。
だから私はあなたを天国(あの世)へお返しします。


これからあなたは私の夢の中にだけ姿を現し、
そして私を祝福し、そして私と共に涙するでしょう。
あぁ何という幸福!




いつも詩を読むだけでも涙するのですが、このリヒャルト・デーメルの詩に、リヒャルト・シュトラウスがつけた音楽が合わさると、至極の曲となります。
未熟な演奏ですが、すべての最愛の人を亡くした方の為に、心を込めて歌いますので、
内容を思い浮かべながらお聴き頂ければ幸いです。

2007.07.20. Fri

元気を頂きました!

おはようございます。今日は東京は久しぶりに青空の見える晴れやかな空が広がっています。
皆さまにはいつも、本当に励まされる温かなメッセージを頂き、感謝しております。
このところ契約のことなど、頭を悩ませられるようなことが多発していたので、こうして皆さまからの温かいコメント(私の歌を聴いて楽しんでくださったり、コンサートを楽しみにしてくださったり)を読ませて頂くと、本当に助けられます。
いつも心温まるメッセージをくださる人生の先輩方、そして最近は、歌を勉強中の学生さんからも多くのコメントを頂き、嬉しい限りです。
学生の皆さんのコメントに、歌についての知識や技術が足りないと感じていたり、歌うことがとても難しくて才能がないと思っていらっしゃるようなコメントを見受けます。私も全く同じことを思っておりましたし、今でも知識や技術をもっと身につけられるようにと努力しているところです。
ヴァイオリンなどの楽器演奏者が、10代で世界的レベルに達するのに対して、歌は世界的に活躍されている方を見ても、ほとんどが30代から50代。声が熟して、オペラなどの内容も本当の意味で把握して演ずるには、長い時間がかかるものだと思っています。
勉強している間には「どうして私はこういう深い声が出ないんだろうとか、CDで聴く演奏のようには歌えないから、私は才能がないのだ」などと思ってしまうかもしれません。
もちろん声というのは、持って生まれた要素にかなり左右されるので、努力だけではどうにもならない壁もあります。
でも私が思うには、声が一人一人違うように、歌もそれぞれの歌があっていいと思うのです。その人が一生懸命努力して、感じた歌を歌うということに意味がある気がします。
例えば受験や、コンクールなど、そのときに集まった何名かの審査員の音楽的趣味を的確に読み取り、受かるために、もしくは良い成績を残すために歌うというのは、かえって難しいように思えます。
それよりも「私はこの歌をこんな風に感じて、こう表現したいんです」「私は歌が大好きで、この曲が大好きです、聴いてくださってありがとうございます」と思って歌う方が、ずっと自分の音楽も自然になるでしょうし、声も伸びやかに歌えると思います。
その結果がたとえ評価されなかったとしても、また他の審査員が聴けば、違った評価を得られるかもしれません。
歌を続けるうちに、色々なハードルを乗り越えたり、一つのことに打ち込むことによって見えてくる、その人なりの宝ものを見つけることが、一番大切なことに思われます。
長くなりましたが、これからも皆さまのコメントお待ちしております!

元気を頂きました!

おはようございます。今日は東京は久しぶりに青空の見える晴れやかな空が広がっています。
皆さまにはいつも、本当に励まされる温かなメッセージを頂き、感謝しております。
このところ契約のことなど、頭を悩ませられるようなことが多発していたので、こうして皆さまからの温かいコメント(私の歌を聴いて楽しんでくださったり、コンサートを楽しみにしてくださったり)を読ませて頂くと、本当に助けられます。
いつも心温まるメッセージをくださる人生の先輩方、そして最近は、歌を勉強中の学生さんからも多くのコメントを頂き、嬉しい限りです。
学生の皆さんのコメントに、歌についての知識や技術が足りないと感じていたり、歌うことがとても難しくて才能がないと思っていらっしゃるようなコメントを見受けます。私も全く同じことを思っておりましたし、今でも知識や技術をもっと身につけられるようにと努力しているところです。
ヴァイオリンなどの楽器演奏者が、10代で世界的レベルに達するのに対して、歌は世界的に活躍されている方を見ても、ほとんどが30代から50代。声が熟して、オペラなどの内容も本当の意味で把握して演ずるには、長い時間がかかるものだと思っています。
勉強している間には「どうして私はこういう深い声が出ないんだろうとか、CDで聴く演奏のようには歌えないから、私は才能がないのだ」などと思ってしまうかもしれません。
もちろん声というのは、持って生まれた要素にかなり左右されるので、努力だけではどうにもならない壁もあります。
でも私が思うには、声が一人一人違うように、歌もそれぞれの歌があっていいと思うのです。その人が一生懸命努力して、感じた歌を歌うということに意味がある気がします。
例えば受験や、コンクールなど、そのときに集まった何名かの審査員の音楽的趣味を的確に読み取り、受かるために、もしくは良い成績を残すために歌うというのは、かえって難しいように思えます。
それよりも「私はこの歌をこんな風に感じて、こう表現したいんです」「私は歌が大好きで、この曲が大好きです、聴いてくださってありがとうございます」と思って歌う方が、ずっと自分の音楽も自然になるでしょうし、声も伸びやかに歌えると思います。
その結果がたとえ評価されなかったとしても、また他の審査員が聴けば、違った評価を得られるかもしれません。
歌を続けるうちに、色々なハードルを乗り越えたり、一つのことに打ち込むことによって見えてくる、その人なりの宝ものを見つけることが、一番大切なことに思われます。
長くなりましたが、これからも皆さまのコメントお待ちしております!

2007.08.03. Fri

ご心配をおかけいたしました

おはようございます。手術と退院のこと、皆さまから本当にたくさんのコメントを頂き、深謝しております。小さな手術でしたのに、かえってご心配をおかけしてしまったようで、申し訳なく思っております。
術後1週間くらいは、ふらふらしたり、頭が痛くなったりしていたので、横になって休むことが多かったですが、やっと普通に過ごせるようになってきました。おなかの中のことだったので、術後に腹筋や背筋など、歌うために体をうまく使えなかったら。。。ということが一番の懸念だったのですが、幸い体に痛みも無く、まだ100%の体力とはいきませんが、声にも影響はなさそうなので、徐々に今秋の椿姫などの勉強を始めようと思っているところです。
心新たに、いっそう気を引き締めて、一生懸命がんばります!!!


頂いたコメントの中に、ご自身も手術をお受けになる、またお受けになったという方からも貴重なお言葉を頂きました。これからお受けになられる方には手術の無事と成功を、そして術後の方には一日も早い全快を心よりお祈りしております。


手術を受ける前や、何か大事なことを目前にして緊張する、ということでお困りの方がいらしたら、私の緊張攻略法をご紹介します。
まずお好きな曲でかまわないので、ゆっくりなテンポのメロディーを頭の中で追ってみてください。(目をつぶって思い浮かべると、さらに集中できます)
呼吸を意識的に長くする(メロディーに合わせて少しずつ、苦しくない程度に、ゆっくりと長く呼吸をする)と心拍数が落ち着いてきます。緊張すると心拍数が上がったり、血圧が上がったりするようですが、平常な状態に近づけることができます。
あとはそれを行うためには、どういう状態でいることがベストなのかを考える。
(例えば、緊張しないでいつも通りにしていた方が良いとか、他に気をつけた方がうまくいくことがあれば、それに集中するようにする)
直前に、現実に起こらない前に心配しても仕方がないことを考えない。
(もしこうなったらどうしようとか、起こらないかもしれない不安を探さない)
緊張してくると、体も固くなってくるので、体を延ばしたり、ほぐしたりするように心がける。
(手の力を抜くだけでも違うので、手のひらを上にして手を一杯に広げる)
あとはスマイル!
すると、気持ちも少しずつ穏やかになって、緊張も和らぎますよ。

2007.08.20. Mon

お誕生日と24時間テレビ

昨日は、お誕生日のお祝いを頂き、ありがとうございます!
先ほど書き込みを拝読しておりましたら、8月19日へ日付が変わったところや、8/19にちなんで8時19分にご投稿して頂いたりと、温かいメッセージのみならず、皆さまのこだわりも一緒に伝わって、とても嬉しく存じます。
お誕生日が待ち遠しい!という年齢でもありませんが、節目として大切な一日であるのは確かですね。
昨年はちょうど2作目のアルバムのジャケット撮影をしていて、朝からずっとスタジオにつめておりました。このホームページの写真は全てその時のものです。1作目からお世話になっているカメラマンの堀さんとヘアメイクの合田さんの息の合った、神業とも言うべき技のおかげで、とても思い出深い、素敵な写真を撮ることができました。
その前の年は、スイスのアーデルボーデンというところに行って、生まれて初めてヴァカンスと言えるような素敵な滞在をしました。
普段、コンサートのためなど移動が多いので、休みの日はなるべく家にいたいという出不精なのですが、この時はとても涼しい、山の麓にあるホテルで泳いだり、山を散歩したり、何より食事がとてもおいしくて、ホテルの人たちもとても優しくて、今思い出してもまた行きたいなぁと思っております。
今年は東京におりましたが、素敵な番組が放送されていましたね。
きっとご覧になった方も大勢いらっしゃると思いますが、大好きな「24時間テレビ」がちょうど自分のお誕生日に放送されて、なんだか嬉しくなりました。
たくさんの病気や、障害を持った方のがんばる姿に涙し、励まされて見ておりましたが、萩本欽一さん(欽ちゃん)のマラソンは、本当に素晴らしかったですね。
この猛暑の中、ただ外にいるだけでも大変なのに、70キロという長い道のりをファンの方の声援に一つ一つ答えながら走る姿は、日本中の人に感動と勇気を与えたのではないでしょうか。
足を痛めながら、辛さや苦しさを一生懸命こらえて、何度も座り込みながらもまた立ち上がり、ただひたすらゴールを目指す姿は「諦めないでがんばれば、ゴールにたどり着く」ということを、見る人全ての心に訴えかけるようでした。
ゴールされてから「ただ走っただけで、こんなにみんなに喜んでもらえて、本当に幸せ者だよな」と仰っていたのが、さらに印象的でした。偉業を成し遂げる方の言葉は、いつも謙虚ですね。深い感動を与えて頂き、ありがとうございました。どうぞご自愛頂けますように。

2007.08.31. Fri

秋の気配

残暑お見舞い申し上げます。
ずっと続いていた酷暑も、少しずつ和らいできましたね。
皆さまはお元気でいらっしゃいますか?
ブログの方もすっかりご無沙汰をして、申し訳ありませんでした。
このところ術後のぶり返し(?)もしくは、この夏の暑さの疲れ(?)がでたのか、体調が優れずにおりましたが、今日で8月も終わり!ということもあり、小学生がたまった宿題を片付けるように、来月の「椿姫」公演に向けて、最後の追い込みをかけているところです。


「椿姫」は数あるオペラの中でも特に有名な作品で、オペラをご覧になったことのない方でもお耳馴染みの部分が多いオペラです。始まりから終わりまで聴く人を飽きさせないところが大きな魅力とも言えますが、ヴィオレッタに関して言えば、一つの役を通して、こんなにも表情豊かで、女性としての様々な心情を歌える役というのも大きな魅力で、楽しみであり、またとても難しいところです。
勉強すればするほど、ヴィオレッタのメロディーや歌詞に魅了されて、本当に大役ですが、これからもゆっくりと自分の成長と共に温めていきたい役だと思っています。


ちょうど金沢公演にあたる9月16日は、マリア・カラスの30回忌の日にあたるそうで、マリア・カラスと言えば、歌い手のみならず、オペラファンすべての永遠の憧れとも言える方です。その方の特別な日に歌えるということは、光栄なことですし、私自身もカラスの録音や、文献などで色々勉強して来て、とても尊敬している方なので、彼女が残したベルカント(美しい歌唱法)や、類い稀なる表現力を見習いながら、少しでも実現できるように、精一杯がんばりたいと思っています。


数日前には次作CDのジャケット撮影も無事に終え(まだどのような写真に出来上がっているのか見てないのですが)こちらも楽しみにしていてくださいね。


秋からはまた様々なクラシックやオペラの公演が目白押しですね。
皆さまにも素敵な秋が訪れますように!!

2007.09.04. Tue

NHK FM ベストオブクラシック

ブログに番組をご紹介くださった方、そして放送をお聴きくださった方、感想をコメントにお寄せくださった方、本当にありがとうございました。
私の方は残念ながら放送を聞き逃してしまったのですが、温かい、そして、もったいないコメントなどを頂き、深謝しております。
当日いらっしゃれなかった方や、より多くの方に聴いて頂けるという点でも、こうして公演の模様を放送して頂けるというのは、本当に有り難いことです。
また放送などの機会を頂けるときには、私の方からお知らせいたしますね。
近々テレビの収録などもあるので、また改めてご報告いたします。

NHK FM ベストオブクラシック

ブログに番組をご紹介くださった方、そして放送をお聴きくださった方、感想をコメントにお寄せくださった方、本当にありがとうございました。
私の方は残念ながら放送を聞き逃してしまったのですが、温かい、そして、もったいないコメントなどを頂き、深謝しております。
当日いらっしゃれなかった方や、より多くの方に聴いて頂けるという点でも、こうして公演の模様を放送して頂けるというのは、本当に有り難いことです。
また放送などの機会を頂けるときには、私の方からお知らせいたしますね。
近々テレビの収録などもあるので、また改めてご報告いたします。

2007.09.05. Wed

久しぶりにオペラ!

数日間とても涼しい日が続いたので、今日はとても蒸し暑いように感じましたね。
皆さまは体調など崩されてませんか?
私の方は、今日検診に行ってすっかり良くなったと太鼓判を押され、久しぶりにオペラ(チューリッヒ歌劇場の「ばらの騎士」)を聴きに行きました。


まず1幕が始まって、真っ白のさわやかな舞台に、大きな窓から光が注いで、シンプルな舞台でしたがとても好印象でした。歌手陣も素晴らしくて、オーチャードホールでの音響は?と心配していた所もあったのですが、私の聴いていた3階では声が良く抜けて、美しく響き渡って、とても心地よく聴こえました。オーケストラも歌とのバランスを良く考えていて、指揮者がオペラを知り尽くしているんだなぁと、感心させられました。このばらの騎士は、数日前にテレビでも放送されていて、そちらも拝見したのですが、やはりライヴは(当たり前ですが)素晴らしかったです!!!
皆さんの声や演技、そして音楽の素晴らしさもさることながら、演出の効果がとても効果的というか、いわゆる伝統的な舞台でもなく、シンプルな道具でしたが、例えばマルシャリン(元帥夫人)が「今日か明日にでも、あなたは他の女性を好きになって、私のもとから去るんだわ」と悲しんで「さぁ、今は私の言うことをきいて、もう行って頂戴。。。」と歌ってオーケストラがその心を奏でているときに、後ろの窓の扉(日本式に言うと雨戸のようなもの)がオクタヴィアンの前で一つ一つ閉まって、まるでマルシャリンが彼への想いを閉ざしていく様を表しているようで、すごいなぁ、などと感動しておりました。


2幕になって、舞台が台所なのには少し驚きましたが、ファニナル(ゾフィーのお父さん)が「今日は大いなる、神聖な日だ!」とゾフィーの結婚相手(オックス男爵)を迎える日を称えるのを聴くと、ドレスデンで歌った時の、緊張やら、色々な思いが蘇って来て、なんだか胸が一杯になりました。そのあと、ばらの献呈の2重唱もとても美しくて、高音も美しく、柔らかく歌われていて、素晴らしかったです。
歌手の皆さんそれぞれが本当に素晴らしかったのですが、マリアンネ(ゾフィーの養育係)の方が(この役はオーケストラにかぶることが多くて聴かせるのが難しいのですが)舞台の一番後ろで歌ってもとても良く声が通っているし、今まで私が見たものでは、ちょっと意地悪な、ゾフィーには少し冷たい面のあるマリアンネが多かったのですが、歌われている方のお人柄が出ていて、優しくて、親身になっているというか、ゾフィーとの関係が良く現れていて、とても印象に残りました。


3幕になるところで皇后陛下が来場されて、会場が大きな拍手に包まれました。
指揮者もオーケストラも、さらに気持ちが込められた演奏が続きました。3幕の酒場のシーンでは、オックスを驚かすためにお化けが出るのですが、このお化けのみなさんがまた見事でした。ぴたっとそろった動きに加えて、機械的にスープを飲んだり。色々な演出のものを拝見しましたが、ここで笑えたのは今回が始めて!あの骸骨の人たち大好きです!
全体を通して、このオペラが喜劇だということを随所に感じさせてくれて、会場からも楽しんでいる笑い声が聞こえました。歌手の皆さんの卓越したお芝居や、自然に笑いが出るような演出の効果はもちろんですが、これはマエストロのテンポ感や音楽の作り方にも左右されているところだろうと思いました。シュトラウスがモーツァルトを意識したという、軽妙さが成功しているなぁと思いながら聴いておりました。
そして美しい3重唱、何度聴いても、音楽って美しいなぁと純粋に感動させられるハーモニーです。拍手喝采の中で幕を閉じ、あぁやっぱりオペラって素晴らしい!!と余韻一杯のひとときを過ごしております。


会場で声をかけてくださった方がいらしたのですが、急いで移動しなければならないところで、ちゃんとお返事できなくてすみませんでした。。。


11月のドレスデン歌劇場公演もまた違った趣向を凝らして、精一杯がんばりますので、是非応援してください!

2007.09.08. Sat

パヴァロッティ氏のご逝去 

パヴァロッティ氏とは日本で行われた3大テノールのコンサートでご一緒したことがあります。
皆さまもご存知の通り、その時は大アリーナでマイクを使っての公演でしたので、いわゆるコンサートやオペラなどが行われるホールでの実声の響きを聴けた訳ではありませんでしたが、全盛期の輝かしいお声はご健在でした。
その時は足がお痛みだったので、練習中はお付きの方が手を取って歩いていらっしゃいましたが、本番では満面の笑顔でお一人で立派に登場されて、素晴らしい歌を歌い上げられ、お辛い様子などは少しも見せないところにも、全てをかけて観客を喜ばすという、舞台人としての強い思いと姿勢が現れていらっしゃいました。
70歳を迎えられて引退なさったばかリだというのに、こんなにも早く訃報が届くなんて。。。なんて悲しいことでしょう。
ちょうど「椿姫」を勉強するために、彼がアルフレードを歌うCDを良く聴いていたところでしたが、ついつい聞き惚れて彼のアリアを何度も聴いてしまったりして。。。彼の声を聞いているだけで、イタリアの明るい太陽と青い空が目前に広がるようで、イタリアの南の海のように澄み渡って朗々と雄大で。。。彼の声の大らかさや輝きが、大自然のイメージにつながるところからも、神様から遣わされた不世出の巨匠だったと思わざるを得ません。
パヴァロッティ氏のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。

2007.09.09. Sun

久しぶりにオペラ2

先日来日していたチューリッヒ歌劇場の椿姫も見に行きました。
エヴァ・メイさんも以前からの憧れの歌手でしたし、少し軽めで、コロラトゥーラや高音も得意とされている方なので、彼女のヴィオレッタを楽しみにしておりました。
大舞台でドラマティックな大役を1週間に3回も行うということもあって、少しお疲れ気味かなぁと思うところもありましたが、ピアノからフォルテまで良く声も届き、繊細な表現で病身のヴィオレッタをリアルに歌われていて、やはり素晴らしかったです。
特筆したいのはレオ・ヌッチさんです。お体は決して大柄という訳ではありませんが、その声の圧倒的な存在感と言葉の明瞭さ(一言一言がクリアで字幕を見ずとも内容が自然に語られて、本当に圧巻でした)そしてシンプルな動きの中にジェルモンの威厳と子を思う父の風格が備わっていて、歴史的大歌手の偉大さを目の当たりにしました。
オペラの素晴らしさ、ヴェルディの偉大さに改めて感服しながら、大ベテランの佐野さんと直野先生の胸をお借りして行われる、私にとっては初めての椿姫公演の練習が、今日からいよいよ始まるので、意欲に溢れる今日この頃です。

2007.11.14. Wed

NEWS ZERO に今晩出演します

皆さま今晩は。お変わりなくおすごしでしょうか。
私の方は今週はドレスデン国立歌劇場モードに入っておりまして、毎日練習が行われております。
12日にはファビオ・ルイーズィマエストロ率いる「復活」のコンサートがありまして、それはそれは息をのむような素晴らしい公演でした。終始緊張感の途切れることの無い、集中した音楽作りは圧巻でした。マエストロもオーケストラの皆さんも、日本での公演を大成功させたいという意欲が全面に現れておりましたので、18日からのばらの騎士の公演も、ますます楽しみです!
さて、今晩は日本テレビ系列の「NEWS ZERO」という番組に取り上げて頂けることになりました。
単独インタビューとドレスデン国立歌劇場の記者会見などの模様が放送予定です。
そして明日は、BSフジの「リュウイン先生の楽食美人」にゲストとして出演いたします。(詳しくはNews,Mediaページをご覧下さい)
新聞各紙などにも取り上げて頂いておりますが、掲載が遅れまして申し訳ありません。
追って、掲載誌などもご報告するようにいたします。
来年の6月まで、今のところ日程などの決まっているものに関して、スケジュールを更新しております。2008/6/5の名古屋国際音楽祭に関しては先行予約も11/26に始まるようですので、ご興味のある方はご覧下さい。

2008.01.01. Tue

明けましておめでとうございます!

新年あけましておめでとうございます。
昨年中は、コンサートにご来場頂いたり、CDを聴いて頂いたり、温かなコメントやお心遣いなどを頂き、本当にありがとうございました。
今年も皆さまと共に、ブログやコンサートを通して、充実した一年に出来るよう、精一杯がんばりますので、応援頂ければ幸いです。
今回のジルベスターは、アンサンブル金沢の皆さまと一緒に、華やかなカウントダウンコンサートで2007年を締めくくり、新年を迎えることができました。
どうぞ、2008年が皆さまにとってますます楽しく、幸せで、充実した一年となりますように!!

2008.01.03. Thu

ニューイヤーオペラの練習

今日はNHKホールにてニューイヤーオペラのリハーサルが行われました。
イヴェント的な大掛かりの番組で生放送となると、音楽のリハーサルのみならず、進行や転換、入場などに至っても時間をかけてリハーサルするので、今日と明日は朝からずっと練習が続きます。体力的にはなかなかハードな番組とも言えますが、素晴らしい共演者の皆さまと共に(ほとんどの方が昔から良くご一緒したことのある方達ですので)楽しく今日のリハを終えました。
明日(今夜7時から)はいよいよ本番です!!皆さまに内容をこっそりお知らせすると、冒頭に登場するトゥーランドット姫の豪華な衣裳やバレエなど、見応えがあってかっこいいですよ!どうぞお楽しみに。(1/13にはNHKBS hiでも放送予定です)

2008.02.17. Sun

ご心配をおかけしております

皆さまには早速の温かいコメントを頂き、恐縮しております。
実は9日の公演後からのどの痛みが激しくなって、風邪をひいてしまいました。
いつもなら2−3日もすれば良くなるのですが、今回ばかりは悪化するばかりで、
かなり強力なウィルスに感染してしまったようです。
12日の公演から1週間安静にするようお医者さまの指示が出たのですが、一時はかなりひどくて、熱が出たり、のども痛み、鼻も詰まって眠れなかったりしたので、風邪ってこんなに苦しかったかしら?と再認識させられましたが、ずっと家で休んでいたので、熱も下がり、やっとコンピューターの前に座っていられるようにまで回復いたしました。
コンサートを楽しみにして頂いていたお客様には、本当に申し訳ありませんでした。
なるべく早く治して、次の公演には、復帰したいと思っております。


実は、風邪よりももっと辛いことがありまして、昨晩母が帰宅すると、実家にいるうちの猫の1匹が突然死していて、母も私もただただ呆然と信じられないというか、何が起こったんだろうと困惑しております。
ちょうど8歳になったばかりのプリンツ(ドイツ語で王子様という意味があります)くんは、私のところにいるブリューテやデルフィーと共に5つ子として生まれてきました。すくすく育って、うちの猫たちの中でも一番大きく、体重も8キロ以上ある元気な猫だったのですが、体に似合わずとても恐がりで、気の弱いところがあリました。
でもブラッシングをしたり、体をなでてあげると嬉しくて大きな体をドテンと転がし、真っ白なおなかを見せてごろごろ言っている甘えん坊さんでもありました。
最近ではジルくんが(昨年10月半ばに天国へ逝ってしまったのですが)いよいよ危ないというときに、獣医さんから輸血を勧められ、うちで一番大きなプリンツくんが健康にも全く問題がないとお墨付きももらって、ジルくんに輸血をしてくれました。恐がりのプリンツくんは獣医さんにもあまり行ったことが無く、知らない人に体を押さえられるだけでもブルブル震えていたようですし、輸血の間もとても心細くて怖かったと思うのですが、家に帰ってからは「えらかった!がんばった!」とヒーローのような存在でもありました。
そんな経緯もあったので、まさか健康優良児のようなプリンツくんと突然のお別れをすることになるなどとは夢にも思っていませんでした。
アージュ、ジルくん、プリンツくんと昨年からちょうど5ヶ月おきに家族とも言えるうちの子供たちが天国へ逝ってしまい、今回は前の2匹のように看病することも、最期の時を一緒に過ごすことも出来ず、本当に悲しみが募ります。
どうして、何も悪いことをしない、ただただかわいい天使たちは、こうして短い一生なのでしょうね。
死んでしまった姿も、ただいつものように眠っているようで、かわいい限りなのですが。
プリンツくん、最期に一緒にいてあげられなくて、ほんとにごめんね。。。


飼っている動物が飼い主の悪運を取り払ってくれるというのを聞いたことがあります。
彼らも私や母に降り掛かる災難を自の命と引き換えに、取り払ってくれたのかもしれません。
そうだとしても、やはりもう少し一緒にいたかったと思うのは、望みが大きすぎるでしょうか。


ジルくんやアージュの旅立ちに心が塞いでいるとき、本屋さんで思わず号泣してしまう本に出会いました。
こうしてブログなどに勝手に掲載してはいけないものなのかもしれませんが、動物が好きな人にとっては、本当に心に届く言葉なので、是非ご紹介させてください。




「犬との10の約束」
訳 落合恵子
絵 メグ ホソキ
発行 リヨン社
発売 二見書房
(下記の3編の物語がお気に召しましたら、どうぞかわいい挿絵の入った本をご覧ください)


犬の十戒


私の一生は 10年から15年くらいしかありません
ほんのわずかな時間でも あなたと離れているのはつらいのです
私のことを迎える前に どうかそのことを心に刻んでおいてください


あなたが私に望んでいること を
私が理解できるようになるまで時間が必要です


わたしを信頼してください........ それだけで 私は幸せです


わたしを長い間叱ったり 罰として閉じ込めたりしないでください
あなたには仕事や楽しみや 他の友達だっているでしょう
でも.....わたしにはあなたしかいないのです


もっとたくさん わたしに話しかけてください
たとえあなたの言葉そのものは わからなくても
わたしに話しかけるあなたの声で理解しています


あなたが私にどんな風に接しているか 気づいてください
わたしはそのことを決して忘れません


わたしを叩く前に思い出してください
わたしには あなたの手を簡単に噛み砕くことが出来る歯があることを
けれどわたしはあなたを噛まないようにしていることを


言うことをきかない 頑固だ 怠け者だと叱る前に
わたしがそうなる原因が何かないかと あなた自身考えてみてください
適切な食事をあげなかったのでは?
太陽が照りつけている外に 長時間放置していなかったか?
年を重ねるにつれて心臓が弱ってはいないだろうか?


わたしが年をとってもどうか見棄てないでください
あなたも同じように年をとるのです


最期の旅立ちの時には そばにいてわたしを見送ってください
「見ているのはつらいから」とか.....
「わたしのいないところで逝かせてあげて」なんて言わないでください
あなたがそばにいてくれるだけで
わたしはどんなことでも安らかに受け入れることができます
そして..... どうか忘れないでください
わたしがあなたを愛していることを
(原文は英語)作者不明




虹の橋


天国の ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります


この地上にいる誰かと愛し合っていた動物は いのちを終えるとそこへ行くのです
そこには 私たちの特別な共のために用意された草原や丘があり
彼ら みんなは走り回って遊んでいるのです


たっぷりの食べ物と水 日の光に恵まれ
私たちの友は暖かく 快適に過ごすのです


病気だった動物も年老いていたものも みんな元気を取り戻し
傷ついたり不自由な体になっていたものも
元の体と元気を取り戻すのです
過ぎた日々の夢の中のように......


みな幸せで満ち足りて入るけれど ひとつだけ欠けているものがあります
それは 自分にとって特別な誰か 残して来てしまった誰かが
ここにいない寂しさ


動物たちは みな一緒に走り回って遊んでいます
ある日 その中の一匹が突然立ち止まり 遠くに目をやります
瞳はきらきらと輝き 体は小刻みに震えはじめます


突然 その子はみなから離れ 緑の草の上を疾走し始めます
速く それは速く 飛ぶように
あなたを見つけたのです
あなたとあなたの友は 再会の喜びに固く抱き合い
もう二度と離れることはありません


幸せなキス キス キスがあなたの顔に降りそそぎ
あなたの手は愛する友を優しく愛撫します
そしてあなたは 信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです


あなたの人生から長い間失われていた
けれど心からは一秒たりとも消えなかったその瞳
それからあなたとあなたの特別な友は ともに「虹の橋」を渡っていくのです
(原文は英語)作者不明




虹の橋のたもとにて


天国とこの世とを結ぶ橋がある


その色合いから「虹の橋」と呼ばれているその橋
「虹の橋」の一歩手前には草原や丘 緑あふれる谷がある
大切な動物は 最期の時を迎えるとそこに行く
そこにはいつも食べ物と水があり 季節はいつも暖かい春


歳をとって体が弱っていたものは ここへ来て若さを取り戻し
体が不自由になっていたものは 元通りの姿になる
そうして 彼らは日がな一日遊んでいる


橋のふもとには 愛されて来た動物たちとは様子が異なるものもいる
疲れ果て 飢えて 苦しみ 誰にも愛されなかった動物たち
他の動物たちが 一匹また一匹と
特別な誰かと共に橋を渡っていくのを
淋しそうに眺めている彼ら
彼らには 特別な誰かなどいない
生きている間 そんな人間はひとりも現れなかったのだから


しかしある日 いつも通り走ったり遊んだりしていると
橋のかたわらに 誰かが立っているのに気づく
その人はそこに繰り広げられている特別な友同士の 再会を淋しげに眺めている
生きている間 その人は動物と暮らしたことがなかった


彼は疲れ果て 飢え 苦しみ 誰にも愛されなかった
そんな彼がひとりたたずんでいると
愛されたことがない動物たちが近づいてくる
どうしてひとりなの? と


愛されたことがない動物と 愛されたことがない人間が
少しずつ歩み寄って...... ひとつの奇跡が
なぜなら 愛されたことのない人間と愛されたことのない動物は
寄り添うために いま ここに
この世では果たせなかった特別な誰かと 特別な動物として いま ここに


こうして最後に「虹の橋」のたもとでふたつの魂は出会い
痛みや悲しみは消え 二つの心はぴったりと重なる


そうして
いっしょに「虹の橋」を渡り
もう二度と別れることはない
(原文は英語)作者不明



本の帯には
「この物語は人と犬との物語ですが、
主人公の犬を、家族、親しい友人、会社の同僚など
周りの人に置き換えると、大切なことに気づきます」
と書き添えてあります。

2008.03.31. Mon

ご報告

ご無沙汰しております。
東京では桜も満開となり、明日からは4月1日という事もあり、いよいよ春本番ですね。
ジャパンアーツ、そして兵庫県立芸術文化センターのサイトにも発表がありましたが、
この度、新しい命を授かることとなり、9月末に出産予定です。


際しまして、6月のメリーウィドウ公演、10月の騎士オルランド公演は、降板することとなりました。楽しみにしていてくださったお客様には、大変申し訳ありませんが、おわびいたしますとともに、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。


オペラ公演以外の7月末までの公演につきましては、今のところ発表通り行うつもりでおりますが、8月から11月の中旬までは、スケジュールサイトで発表しているものに関しましても、お休みさせて頂くつもりでおります。活動の再開は11月下旬を予定しております。
追って、スケジュールサイトにも変更等のお知らせを掲載させて頂きます。


今後ともご支援・ご声援を頂ければ幸いでございます。

2008.05.30. Fri

すっかりご無沙汰いたしました!

今年の5月は戦後一番の雨量になる勢いだそうで、今日も肌寒い一日でしたが、皆さまにはお変わりなくおすごしでいらっしゃいますか。
私の方はおかげさまで体調も良く、公演なども順調にこなせる日々が続いております。
ですがブログの方はすっかりご無沙汰してしまい、大変申し訳なく思っております。
ご無沙汰している間にも温かいコメントを多数頂き、本当に感謝しております。


最近のリサイタルでは、今までよりも少しお耳馴染みのない歌曲なども取り上げさせて頂いたので、お客様の中には退屈に思われる方もいらしたかと存じますが、なるべくプログラムに歌詞などの内容もとりあげて頂き、これからも少しでも皆さまにお楽しみ頂けるよう努力をして行く所存です。そして必ずプログラム中や、アンコールには皆さんの大好きな名曲も取り上げますので、新しいものに挑戦させて頂く事もお許し願えればと思います。
私などは、自分が演奏を聴く立場の時、もちろん聞き慣れた名曲をどう演奏してくださるかも楽しみなのですが、今まで知らなかった、でも素敵な曲に出会えると、本当に幸せな気持ちになって、その作曲家の作品を勉強してみたいなぁと思い、また新しいものを歌う事によって色々な発見や、音楽の深さを改めて噛み締めたりも出来るので、私の感じた感動を少しでもお伝えできればと思いつつ、これからも新しいもの、そして名曲も含めてプログラムを組んでゆきます。


先日5月24日には有楽町の国際フォーラムにて糖尿病を克服する学会のイヴェントで歌わせて頂きました。欧米並みの食事が手軽に楽しめるようになって、今やますます増え続けているとかで、5000人の方が集まって熱心に勉強していらっしゃいました。美味しいものが手軽に食べられるようになるという事も、幸せなようですが、気をつけていないと健康を害してしまうのだなぁと考えさせられる一日でした。


最近、とても興味深い、面白い本を頂き読んでおります。茂木大輔さんの書かれた「拍手のルール 秘伝クラシック鑑賞術」という本ですが、実際に拍手のルールというのもとても詳しく、わかりやすく書かれているのですが、クラシックは何であるかや、Jクラシックの位置づけ、クラシックの敷居がどうして高く感じるのかなど、本当にそうだなぁと納得させられます。例えば文中を抜粋いたしますと


「会場の雰囲気だけでなく、そこで奏でられる音楽もまた、限りなく高級である。大天才が長年の精魂傾けた複雑な交響曲を、数百年前から受け継がれたイタリアの弦楽器など高級楽器の美しい音で、ひとつの楽器専門に何十年も修行をした、「ほとんどは」才能ある美貌の演奏家が、100人という単位で奇跡のように合奏し、それをひ